Xiaomiが異例の早さでハイエンドスマホを投入する理由 今秋に「ワクワクする」機種投入も?:石野純也のMobile Eye(1/3 ページ)
Xiaomiは5月28日に廉価ハイエンドモデルの「Xiaomi 17Tシリーズ」をグローバル発表した。最上位モデル発売からわずか3カ月という異例の早さでの投入はグローバルでのラインアップ調整が背景にある。日本では価格上昇を抑えつつFeliCa搭載で展開するが今後は大手キャリアでの採用拡大が課題となりそうだ。
Xiaomiは、5月28日深夜にグローバルで廉価ハイエンドモデルの「Xiaomi 17T」「Xiaomi 17T Pro」を発表した。日本での展開も同時に明かされており、6月4日から販売を開始する。2機種とも、オープンマーケットモデルとして導入され、MVNOではIIJmioやQTmobileでの発売が決定している。
とはいえ、これまでは、春のフラグシップモデル、秋冬の廉価モデルというように、価格や機能だけでなく、販売時期でのすみ分けも図っていた。Xiaomiは3月にフラグシップモデルの最上版にあたる「Xiaomi 17 Ultra」を投入したばかり。そのわずか3カ月で廉価版を投入するのは異例の早さといえる。その背景や日本市場での戦略を読み解いていく。
高い性能と買いやすい価格を両立、値上げながら日本では価格アップを抑える
Xiaomiはハイエンドモデルを細分化しており、春にナンバリングを冠したモデルを投入する一方、そのスペックを一部引き継いだ廉価モデルをXiaomi Tシリーズとして展開している。2025年の例で言えば、3月~4月にフラグシップモデルの「Xiaomi 15」「Xiaomi 15 Ultra」を発売し、約半年後の9月に「Xiaomi 15T」「Xiaomi 15T Pro」を投入している。
春にフラグシップモデルを発売しつつ、そのエッセンスを生かした廉価モデルを投入するというのが恒例の流れになっていた。Xiaomi 17TやXiaomi 17T Proも、スマホとしての位置付けは、これまでのXiaomi Tシリーズを踏襲している。処理能力が高く、バッテリーの持ちもよく、なおかつカメラ性能が優れていながら、フラグシップモデルに比べて価格が安いという特徴はそのままだ。
上位モデルのXiaomi 17T Proは、チップセットにMediaTekの「Dimensity 9500」を採用し、フラグシップモデルの処理能力に迫る。バッテリーにはシリコンカーボンを採用しており、その容量は7000mAhと大きい。バッテリー容量単体での比較であれば、最上位モデルのXiaomi 17 Ultraを上回るほどだ。カメラも超広角、広角、望遠の3眼で、Xiaomi 17Tシリーズでは、望遠カメラを光学5倍に強化した。もちろん、2機種ともカメラはライカとの共同開発となる。
ベースモデルのXiaomi 17Tは、チップセットにMediaTekの「Dimensity 8500-Ultra」を搭載。こちらは、Xiaomi 17T Proより処理能力やバッテリー容量、メインカメラの性能などがやや劣るものの、その分価格が安い準ハイエンドモデルという位置付けだ。日本向けのカスタマイズでは、上位モデルのXiaomi 17T Proのみ、FeliCaを搭載し、おサイフケータイに対応している。
価格は、Xiaomi 17T Proの12GB(メモリ)+256GB(ストレージ)版が11万9800円。Xiaomi 17Tは同じ構成で8万9980円となる。メモリなどの部材費や輸送コストなどの高騰により、2025年に登場したXiaomi 15T、15T Proより価格は上がっているものの、20万円前後で販売される最上位モデルのXiaomi 17 Ultraと比較すると、買いやすい価格設定になっているといえる。
また、日本では値上げ幅も抑えているという。Xiaomi Japanでプロダクトプランニング本部長を務める安達晃彦氏によると、上位モデルのXiaomi 17T Proは「欧州では100ユーロ(約1万8500円)アップのところを、1万円アップにとどめた」という。Xiaomi Japanの代表取締役社長、呂暁露(ロ・シャオルー)氏も、「Xiaomi 17Tシリーズは非常に頑張った価格設定をした。製品だけでなく、便利に購入いただけるよう、サービスの強化も進めている」と自信をのぞかせる。
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Xiaomi Japanがスマートフォンの新機種「Xiaomi 17T Pro」と「Xiaomi 17T」を発表した。価格は2025年モデルよりも上がっているものの、Xiaomi 17T Proの最小構成モデルは1万円アップにとどめた。ユーロ価格と比較しても、日本の価格は安くなっている。「Xiaomi 17T」シリーズ6月4日発売 17Tも光学5倍カメラ、17T Proは7000mAhバッテリーやFeliCa搭載で11万9800円から
Xiaomi Japanが、スマートフォンの新モデル「Xiaomi 17T」シリーズを6月4日に発売する。Xiaomi 17Tと17T Proの両機種とも、約5000万画素で光学5倍ズーム対応の望遠カメラを搭載している。高含有率のシリコンカーボン技術を採用することで、サイズを維持しながら6500mAh~7000mAhの大容量バッテリーを搭載した。約25万円「Leitzphone」が即完売のヒット Xiaomiが明かす“良心的な価格設定”の背景と「17 Ultra」の売り方
Xiaomiは2026年のフラグシップモデルをグローバルとほぼ同時に日本へ投入し、ライカ監修モデルは初期ロットが即完売になるほど注目を集めている。20万円を超える高額機ながら自社店舗の拡大やオンライン販路の強化が功を奏し、クリエイター層からも高い支持を得た。今後はスマホを入り口に大型家電を含むエコシステムを広げ、修理拠点の拡充などでプレミアム層の信頼獲得を狙う。「Xiaomi 17/17 Ultra」は何が進化した? 新センサーのカメラ、競合をしのぐバッテリーに注目 実機レポート
Xiaomiはバルセロナで最新スマートフォン「Xiaomi 17」シリーズを発表した。標準モデルは6.3型と小型ながら6330mAhの大容量電池を備え、ライカ共同開発カメラも継続採用した。最上位のUltraは1型センサーや可変望遠レンズを搭載し、カメラブランドのライカと戦略的共創を深めている。「Xiaomi 15/15 Ultra」投入の狙い、ミッドレンジもFeliCaなしの理由、大反響だったストアの戦略 キーパーソンに聞く
「Xiaomi 15 Ultra」や「Xiaomi 15」を中心とした新製品をどとうの勢いで投入するXiaomi。3月22日には、埼玉県さいたま市のイオンモール浦和美園内に日本初となる常設のXiaomi Storeをオープンした。新機種投入とストア展開の狙いをXiaomi Japanのキーパーソンに聞いた。
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