インタビュー

KDDIが「au Flex Style」で“とがったスマホ”を扱う理由 単に「SIMフリーを持ってきた」とは違う安心感とは(2/3 ページ)

キャリアの制約を受けないオープン市場向け端末を扱う新ブランド「au Flex Style」がKDDIから誕生した。主力はあくまでauモデルとしつつ、接続性を担保した上で個性的なスマホをそろえる。今後は高額割賦への対応や回線契約との導線強化、ローソン等との連携も含めた体験価値の向上が期待される。

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主力はあくまでauラインアップ 少しでもau経済圏にとどまってほしい

―― ラインアップの軸足を、オープンマーケット側に移していきたいという思惑はありますか。

梅垣氏 そういったことは考えていません。主力になるのは、あくまでもauのラインアップです。一方で、店頭でSIMフリーモデルを単体でご購入される方も増えています。Appleさんはもちろん、Googleさんもサムスンさんも、メーカー直営で販売されていて、そちらでお買い上げになる方が一定数いますし、勢力も増しています。そうなると、auショップでお買い上げいただけなくなってしまう。回線の契約をしていても、われわれの経済圏でお買い求めいただけないということです。

 そういった方々に、少しでもauの経済圏にとどまっていただき、ショップの足を運んでいただくことで、ご縁を保っていきたい。メインになるauのラインアップを邪魔するようなものではなく、移行させたいとも思っていませんが、今、取り逃しているところや、他に行ってしまっている方々を少しでもとどめておきたいということで(au Flex Styleを)作らせていただきました。

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―― キャリアモデルにないという意味だと、「Xperia 1 VIII」の1TB版を販売するのも驚きました。

梅垣氏 そういう変わったことは、どんどんしていきたいですね(笑)。その反応は、こちらの思惑通りです。Xperiaにはものすごくギークなファンもいますが、スタンダードなauのスマホとして扱っているのは、メモリ12GB、ストレージ256GBのモデルだけなので、それで満足されているかというと、違うと思っています。確かに1TB版はボリュームが出るようなものではありませんが、ハイスペックなものを求めている方はいますし、ソニーさんもソニーストアで販売されています。数は少なくてもいいので、auの経済圏でお届けしたいということで販売を決めました。


Xperia 1 VIIIの1TBモデルはauモデルとしては扱わず、au Flex Styleで扱う珍しいパターンとなった

―― ただ、auモデルとSIMフリーモデルで入っているアプリが違ったりすると混乱を招かないでしょうか。

高久氏 Xperia 1 VIIIはオンラインだけですし、キャリアモデルを買おうとした方が混乱しないよう、(サイトの)ユーザーインタフェースについては協議を重ねています。

梅垣氏 それでも間違えてしまう方はいらっしゃるかもしれませんが、そういったところも誤解がないよう、説明できるページ作りは心掛けています。

売り場やボリュームの問題で扱えない機種をFlex Styleで扱う

―― au Flex Styleには、FCNTの「arrows Alpha」もあります。これは他キャリアだとキャリアモデルとして販売しているものですが、振り分けの基準は何かあるのでしょうか。

梅垣氏 われわれが販売してきたarrowsは、どちらかというとローエンド寄りの安いもので、他社とはユーザーの属性が少し違っています。その方々が、arrowsのミドルレンジにジャンプアップするのか。総販から考えても、(arrows Alphaをauモデルにすると)ラインアップ的に多くなってしまいます。arrows Alphaを否定するわけではありませんが、われわれの構成からすると、まずはローエンドで、売り場の問題やボリュームの都合上、ミドルレンジにはチャレンジできません。

 一方で、私は何にでもファンはいると思っていますし、そういった方々にも商品をお届けしたい。全体のラインアップやボリュームを考え、そこまで用意できないものに関しては、au Flex Styleに振るような方向で考えています。

―― Find N6のように、チャレンジングなものもまずはau Flex Styleということですね。

梅垣氏 Find N6も真ん中の折り目がほぼないのは魅力的です。ただ、FeliCaがないと日本で数を出すのは難しい。メーカーとの交渉や折衝のうえで、考え方に同意いただければ、ぜひau Flex Styleに入れていきたいと考えています。

 また、近々、ALTの「MIVE ケースマ」も発売します(インタビューは5月中旬に実施、現在は発表済み)。ケースマは、もともとJ:COM MOBILEが取り扱っていたので、既にODDSの試験も全て終わっていて入れやすかったですね。ニッチかもしれませんが、かゆいところにお届けしたいと考えています


MIVE ケースマの取り扱いも発表された

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