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シャープがウェアラブルに本格参入 摂取カロリー計測ウォッチと2.1gの超軽量リング「からだメイト」の真価(2/3 ページ)

シャープは、同社初となるスマートウォッチやスマートリングなどのウェアラブルデバイスを発売し、ヘルスケアアプリを刷新した。スマートウォッチは独自の技術を用いて摂取カロリーや体内の水分バランスを自動で推定する。スマートフォンとの連携機能や将来的な企業向けサービスの展開も視野に入れる。

健康データを可視化するからだメイトアプリ 有料プランで目標設定も

 これらのウェアラブルデバイスで取得したデータを一元管理し、ユーザーの健康状態を可視化するのが、刷新されたヘルスケアアプリのからだメイトだ。アプリはAndroidおよびiOSの双方に対応しており、基本的な機能はフリープラン(無料)として提供される。

 フリープランでは、デバイスで測定したバイタルデータや活動量、睡眠時間、摂取カロリーなどの情報を統合し、食事、睡眠、運動、体調の4つのカテゴリーでスコア化する。睡眠時の状態(浅い睡眠、深い睡眠、覚醒など)やストレスレベルの変化を時系列のグラフで詳しく確認できるため、日々の小さな変化に気付きやすく、生活習慣の見直しに役立てられる。田中氏は「睡眠やストレス、カロリー収支など多くの指標を数値とグラフィックで分かりやすく表示し、日、週、月などの単位で自分の履歴を振り返ることもできる」と説明する。

 さらに深い健康管理を望むユーザーに向けて、月額600円のPlusプランも用意する。Plusプランでは、ユーザーが最初に自身の目標(なりたい姿)を設定するためのコース選択とアンケートを行う。田中氏は「まず自分がどうなりたいか、なりたい自分の理想像を再確認するステップになる。目的を持たず漫然とヘルスケアを続けるということはとても難しい」と語る。サービス開始時点では、体を引き締めたいユーザー向けのダイエットコースと、美容と健康を意識したコンディションケアコースの2つが提供される。

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ウェアラブルデバイスで測定したデータを統合して睡眠や運動などのカテゴリーごとにスコア化する。基本機能は無料で利用できる(画像=上段)が、目標に向けてより深く健康管理に努めることが可能な有料プラン(画像=下段)もある

 アプリは、設定された目標とデバイスが収集した実際のデータとを照らし合わせ、公的ガイドラインや学術論文、そして管理栄養士の監修など専門的な知見に基づいたアドバイスを提案する。

 特に食事管理機能が強化されており、シャープ独自のAI画像処理技術を活用して、スマートフォンのカメラで撮影した料理の画像を約15万件のデータベースと照合し、手軽に食事内容を登録できる。登録された食事データをもとに、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」に照らし合わせてタンパク質、脂質、炭水化物などの栄養素の過不足を分析し、健康管理に役立つ400種類以上のメニューから適切なものを提案してくれる。


スマートフォンのカメラで撮影した料理画像をAIが認識して手軽にカロリーや栄養素を登録できる食事管理機能

からだメイトアプリはAndroidとiOSの両方に対応している

AQUOS R11で水分摂取量を確認する様子。からだメイトアプリ内で視覚的に表示される

スマートフォン「AQUOS R11」との連携も ロック画面でお手軽表示

 からだメイトは単独でも優れたヘルスケアエコシステムを構築するが、同時に発表されたスマートフォンAQUOS R11と組み合わせることで、その利便性はさらに向上する。健康管理が人々の新しい生活習慣として定着する中、日常的に手にするスマートフォンとの親和性は非常に重要である。

 AQUOS R11にはからだメイトアプリがあらかじめプリインストールされており、購入後すぐに健康管理をスタートできる。最大の連携メリットは、アプリで集計された健康関連データをAQUOS R11のロック画面から「ゼロタッチ(操作をせずに)」で確認できる点だ。通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 主任の福永萌々香氏は「アプリにて集計された健康にまつわるデータを、AQUOSならアプリを開かずにロック画面からゼロタッチで確認できる」と述べる。


AQUOS R11のロック画面からアプリをわざわざ起動することなく健康状態を一目で把握できる

どんなユーザーが恩恵を受けられそうか

 今回発表されたデバイスは、それぞれ異なるニーズを持つユーザーに向けて最適化されている。

 からだメイト Watchは、積極的に自身の健康数値をコントロールしたいアクティブなユーザーに最適だ。画面を通じてリアルタイムにカロリー収支や水分バランスを確認できるため、日々の運動量や食事内容をその場で微調整したいと考える人にとって強力なツールとなる。また、スマートフォンへの通知確認など、スマートウォッチとしての基本機能も充実しているため、機能性と健康管理の両立を求めるユーザーにも向いている。

 対して、からだメイト Ringは、自身の健康状態を把握したいが、腕時計を常に着けることには抵抗がある、あるいは就寝時の装着感が気になるというユーザーにうってつけだ。画面でのインタラクティブな操作が不要で、バックグラウンドでデータを蓄積し続けるため、無理なく24時間の健康管理を続けられる。特に睡眠の質を正確に測りたい人や、充電の手間を最小限に抑えたい人にとって、このサイレントなデバイスは非常に魅力的だ。


日々のカロリー収支をアクティブに管理するウォッチと睡眠の質をサイレントに計測するリングの使い分けが可能だ

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