インフルエンサー戦争が熱い、中国スマホ4社「ミドルハイ」春秋決戦:山根康宏の海外モバイル探訪記(2/2 ページ)
実は毎年春と秋の2回、Huawei、OPPO、vivo、HONORからターゲットユーザーがほぼ同じスマートフォンが登場しているのです。
女性タレントを使った広告は男性ユーザー向けと思いきや、女性にも受けが良いそうです。OPPOのウギ(宋雨琦)は、K-POPアイドルグループ「(G)I-DLE」の中国人メンバーであり、中国国内では男女問わず高い人気を誇ります。
そして冒頭に触れたvivoのアンバサダー、田曦薇(テン・シーウェイ)は、ファッションブランドの広告にも起用されるなど、こちらも人気の高い女優です。
スマートフォンより芸能人のほうが目立つこれらの製品の広告ですが、製品の仕上げを見ても同じようなトレンドに乗っていることが分かります。深センで取材を行った5月末時点で、Huaweiのnova 16シリーズはまだ発売されていませんでしたが、他の3モデルは背面に美しい模様を施しています。
HONOR 600 Proとvivo S60の背面は、星をイメージした仕上がりになっています。
今回、これらのモデルの細かいスペックは紹介していませんが、プロセッサはミドルハイレンジからハイエンド未満、カメラは2億画素センサーを搭載するモデルもあります。価格は3500元(約8万6000円)から4500元(約10万6000円)程度と、ハイエンドモデルに比べると手頃な価格設定です。
4社は近いスペック帯のモデルを意図的に競合させ、芸能人起用とデザイン性で差別化を図っており、これはブランド同士の前向きな競争といえます。消費者にとっては「どれを選んでも大きなハズレがない」という健全な環境が生まれ、中国スマホ市場の活性化にもつながっています。
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