コラム

免許証画像が漏れると何が“ヤバい”のか タイムズカーで最大約660万件の個人情報漏えいで考えられる「3つのリスク」(2/2 ページ)

パーク24グループが運営するカーシェアリング「タイムズカー」のシステムに不正アクセスがあり、最大約660万件の個人情報が流出した。運転免許証の画像データも含まれており、想定される悪用リスクと対策を解説する。

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被害を未然に防ぐためにユーザーがとるべき対策

 自身の情報が流出した可能性がある場合、実被害が発生する前に先手を打って対策を講じることが重要だ。ここでは、具体的な自衛策を紹介する。ただし、全ての人が以下の手順を即座に実行しないと危険というわけではなく、各自が冷静に判断していただきたい。

信用情報機関への「本人申告」を活用する

 対策の一つが、指定信用情報機関(JICCやCICなど)の「本人申告」制度を利用することだ。これは「自身の免許証画像などの本人確認書類が流出したため、悪用防止のための警戒をお願いしたい」という旨を機関に登録できる仕組みだ。

 手数料が発生するが、スマートフォンやPCからオンラインで手続きが可能だ。この申告を登録しておくと、最長5年間にわたり、加盟している金融機関やクレジットカード会社が新規契約の審査を行う際に、より慎重な本人確認が実施されるようになる。身に覚えのないクレジットカードの契約やローン契約などを未然に防ぐ手だてとなる。

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パスワードの変更と利用明細の定期チェック

 タイムズカーのパスワードは暗号化されているものの、念のため、同じパスワードや連携サービスIDを他のWebサイトやアプリで使い回している場合は、速やかに別の強固なパスワードへ変更するといいだろう。また、身に覚えのないクレジットカードの請求や銀行口座の引き落としが発生していないか、定期的に利用明細を確認する習慣をつけることが望ましい。

フィッシング詐欺への警戒を強める

 今後、タイムズカーや関連企業を名乗る不審なメールやSMSを受信する可能性が高まる。メッセージ内に記載されたURLリンクは安易にタップせず、必ず公式アプリや、ブラウザにあらかじめ登録したブックマークから公式サイトへアクセスし、情報の真偽を確認することを徹底したい。

警察や運転免許センターへの相談

 不安が拭えない場合は、警察の相談専用電話「#9110」や、各都道府県の運転免許センターに相談することも1つの手段だ。運転免許証を再発行した場合、免許証番号の末尾1桁(再発行回数を示す番号)が変更される。

 一度流出した画像をネット上から削除するのは困難だろう。また、全ての事業者に古い免許証の情報の整合性を確かめる仕組みを求めるのも酷だ。しかし、再発行によって免許証の交付日や末尾番号を更新しておけば万が一、勝手に契約などを結ばれたとしても、「流出時の古い情報によるなりすまし被害である」と客観的に主張する強力な証拠となるはずだ。

 デジタル化が進み、便利なサービスが普及する一方で、システムに預けた個人情報が流出するリスクは常に潜んでいる。一度インターネット上に流出した情報を完全に回収することは事実上不可能だ。運営元からの公式発表を継続的に注視しつつ、自らの身を守るための対応策を把握しておくことは重要だ。

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