足るを知る全ての人へ――リーズナブルなタフネススマホ「arrows Be F-05J」をじっくりチェック（2/3 ページ）

[井上翔，PR／ITmedia]

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低価格ながら「おサイフケータイ」「ワンセグ」「5GHz帯Wi-Fi」に対応

　3万円を切る低価格の機種では、安価であることを理由に機能面で妥協することが多い。しかし、F-05Jは価格の割に機能面が充実している。

　まず、日本独自のハードウェアである「おサイフケータイ（モバイルFeliCa）」や「ワンセグ」に対応している。

　おサイフケータイは「iD」や「モバイルSuica」といった主要なサービスにしっかり対応している。もちろん、「楽天Edy」「モバイルWAON」「nanacoモバイル」といったポイントもたまるプリペイド式電子マネーも使える。

　なお、F-05Jをおサイフケータイとして使わない場合でも、おサイフケータイアプリを起動して主要なFeliCa電子マネーをかざせばその場で残高確認できて便利だ。

F-05Jではおサイフケータイ機能が使える（左）。FeliCa電子マネーを読み取って残高を確認することもできる（中・右）

　ワンセグはシンプルに視聴機能に特化しているが、視聴に必要なアンテナを本体に内蔵しているため、ふいにテレビを見たくなった時に便利な上、自然災害などが発生した際に、本体さえあればモバイル通信が途絶しても情報を収集できる。「万が一」の備えとして使える。

F-05Jはワンセグ用ロッドアンテナを内蔵している。別途アンテナを外付けしなくても視聴可能だ

　機能面、といえば低価格機では省かれることの多い5GHz帯のWi-Fi（無線LAN）に対応していることにも注目だ。Wi-Fi機器やBluetoothなど、2.4GHz帯の無線機器が多い環境でも、5GHz帯のWi-Fiルーターと接続すれば快適に通信できる。

F-05Jは、3万円未満のスマホとしては貴重な5GHz帯のWi-Fiに対応している。対応ルーターを使えばより快適にWi-Fi通信できる

arrowsならではの「人に寄り添った」機能

　富士通は、ケータイ（フィーチャーフォン）時代から各種センサーを活用した便利機能を持つ携帯電話を開発してきた。その蓄積をスマホ向けに体系化したものが、arrowsスマホに搭載されている「ヒューマンセントリックエンジン（HCE）」だ。F-05Jにも、このHCEがもたらす“人（ユーザー）に寄り添う”便利機能をいくつか備えている。

　周囲の明るさに応じて自動的に画面輝度を上げて画面を見やすくする「スーパークリアモード」や、光の特徴から画面の色味を自動調整する「インテリカラー」は、光センサーからもたらされる情報をHCEで分析することで実現した機能だ。

　また、通話の聞き取りにくい部分を自動調整する「スーパーはっきりボイス4」も、通話相手の音声とサブマイクが拾った周囲の騒音をHCEで分析することで実現している。

画面の自動調整をする「スーパークリアモード」「インテリカラー」は、HCEがあるからこそ実現している

周囲の騒音状況に合わせて通話相手の音声を調整して聞き取りやすくする「スーパーはっきりボイス4」も、HCEによって実現した機能だ

　F-05Jには、arrows独自の便利なソフトウェア機能も搭載されている。その代表例が画面を端部からスワイプすると（なぞると）出てくる「スライドインランチャー」「なぞってコピー」「キャプメモ」から構成される「スライドイン機能」だ。

「スライドインランチャー」は、任意のアプリを最大で32個まで登録できるアプリランチャーだ。「なぞってコピー」は表示中の画面表示をOCRの原理で読み取り、その結果を文字データとしてコピーまたは共有できる。「キャプメモ」は画面のキャプチャ（スクリーンショット）画像に手書きの情報を書き込める。

　……と書くと「Google Playから似たようなことができるアプリをダウンロードできる」という声も出てくるのだが、ダウンロードアプリの場合、起動している（表示中の）アプリによっては正常に動作しないという問題がある。それに対して、スライドイン機能は端末固有機能として組み込まれているため、基本的にどんなアプリを起動していても使える。

　慣れてしまうと、他メーカーのAndroidスマホが不便に思えてしまうぐらいに“使える”のが、スライドイン機能なのである。

F-05Jでもarrows独自の「スライドイン機能」をしっかり使える（画像は左から「スライドインランチャー」「なぞってコピー」「キャプメモ」利用時のもの）