値段を超えるこだわりがいっぱい! 中の人が語る「arrows Be F-04K」の魅力arrows先生が直撃(2/5 ページ)

» 2018年09月21日 10時00分 公開
[arrows先生PR/ITmedia]
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「お手頃価格」と「割れにくいスマホ」を両立する工夫

徳永さん F-04Kでの進化点を先代(F-05J)を手にしつつ語る徳永さん

arrows先生 先ほど山田さんの話にもありましたが、F-04Kは値段を抑えた機種ながら高い耐衝撃性を確保し、防水・防塵に加えて泡ハンドソープ洗浄にも対応しました。

 これらの“全部取り”は難しかったと思うのですが、ハードウェア面での工夫を教えてください。

徳永さん 「割れにくい」ということを実現するに当たり、2017年冬モデルの「arrows NX F-01K」では「New SOLID SHIELD」というボディー構造を採用し、外側と内側のフレームを金属素材で一体化しています。

 一方で、F-04Kのボディーは外側フレームを含めて樹脂素材が主体です。開発に当たっては、樹脂と金属との強度面での差分をいかに埋め、(F-01Kと)同等の強度をどのようにして確保するかを意識しました。

 以前、arrows先生が記事でも解説していましたが、もう少し詳しく説明すると、F-04Kのフレームは、外側が樹脂で内側が金属です。これら別々のパーツをケースとはめ合わせることになります。

 しかし、はめ合わせるためにみだりに接着剤やネジを使うと、本体重量が増えるだけではなく(強度を確保するための)コストもかかってしまいます。板金のキーとなる部分を強くかみ合わせるようにするなど、構造の解析を繰り返しながら、ベストポイントを見つけ出して強度を向上しました。

arrows先生 画面の端部がラウンドしている「2.5Dガラス」と、画面側のフレームをガラス面より0.3mm高くして画面割れリスクを抑える「画面保護フレーム」の両立も、良い工夫だと思いました。

徳永さん arrows先生もおっしゃっていましたが、今までのarrowsのように画面保護フレームを画面側全体に張り巡らせると、手触りの良さやスワイプしすさといった2.5Dガラスのメリットがそがれてしまいます。見た目的にも今までと同じようになってしまって、新鮮味がありません。

 そこで地面に落下した際の画面保護能力を確保する方法を検討した結果、画面の上下のみフレームを0.3mm高くすれば効果が得られることが確認できました。なるべく違和感のないように、高さを付けています。

ボディー回りの工夫 コスト面での制約のある中、ハイエンドモデルと同等の強度確保と、画面割れ防止対策も施している
フレーム arrowsの特徴の1つ「画面保護フレーム」は、2.5Dガラスのメリットを生かすために画面上下端部のみとなった。よく見ると、画面の上端に近づくとフレームがせり上がっていることが分かる

arrows先生 手頃な価格の割に、とてもよく考えられていると思います。

 arrowsはテレビ用のアンテナを本体に内蔵することにもこだわっています。機構の都合から、F-01Kでは内蔵をしていませんが、F-04Kではテレビアンテナの内蔵を復活しています。ここは強度や防水・防塵性能の確保面で大変ではなかったのですか。

徳永さん 大変でした。

 他社さんの端末だとほぼ内蔵しなくなったので、「テレビアンテナの内蔵は本当に必要なのか?」という議論もしたのですが、arrowsとしてテレビアンテナの内蔵にこだわろうということで、内蔵することにしました。

 ただ内蔵するだけではなくて、アンテナ先端の形状を工夫することで引き出しやすくしています。ボディーの面でいえば、ストラップホールを本体の左下の角に配置することで、ぶら下げた際のバランス感を向上しています。

(筆者注:F-01Kではストラップホールが本体左側面下部にある)

ワンセグアンテナの引き出し部ストラップホールの位置 何気ない部分だが、ワンセグアンテナの先端部の形状(写真=左)やストラップホールの位置(写真=右)にもこだわっている

「洗える」ようにするための工夫

arrows先生 F-04Kは“洗える”ことを訴求していますが、設計上特別な配慮はしてあるのですか。

徳永さん 今までも防水端末に取り組んできましたが、洗えることを機能として加えるに当たって「水抜け」をより良くしています

 例えば電源キーと指紋センサーを一体化したExlider(エクスライダー)は、キーやセンサーの内側で防水処理をしていますが、ここに水や石けんがたまると、ボタンの押し心地が悪くなってしまいますし、耐久性にも問題が生じます。そこで、キーの形状などに工夫を加えることで(洗い流した際に)水がたまりにくいようにしています。

 レシーバー(受話部)やスピーカーなど、防水メッシュ素材が付いている部分も、水抜けが悪いと目詰まりを起こして性能に影響が出ますから、振って水を抜く際に、より抜けやすくなるように配慮しています

arrows先生 防水端末は2年に1回の部品交換を推奨していると思うのですが、耐久性的に、毎日洗っても大丈夫なのでしょうか。

徳永さん 毎日洗うことを想定して試験を行っています。なので、毎日洗っても、従来と同様に「2年ごとの部品交換」で大丈夫です。

arrows先生 仕事柄、いろいろな人から「スマホをキレイに使うにはどうしたら良い?」という質問をよく受けます。毎日洗っても大丈夫、ということであれば、お勧めしやすいですね。

Exliderレシーバー Exlider(写真=左)やレシーバー(写真=右)など、水の入りうる部分の水抜けを従来よりも配慮したという
石川さん USB Type-C端子を使う苦労を語る石川さん

arrows先生 F-04Kはミドルレンジモデルとしては初めてUSB Type-C端子を備えました。防水・防塵に加えて洗える、というと相当苦労されたのではないでしょうか。

石川さん USB Type-C端子に関しては、F-01Kの開発を通して得た防水・防塵のノウハウはありました。一方で、この端子を備える端末としては初の洗えるものということになるので、検証は改めて行っています。

arrows先生 洗える端末といえば、SIMフリー端末として発売した「arrows M04」もそうでしたが、こちらはUSB Micro B端子を搭載していました。洗えるようにする上で、Type-C端子は難関だったのでしょうか。

石川さん Type-C端子はピンの数がMicro B端子よりも多く、間隔も狭くなっています。そのため、先ほどの徳永の話にもあった「水や石けんを残さない」という点に関しては、洗った後に充電する際の安全性は特に注意深く検証を行いました。

arrows先生 最近はUSB Type-C端子を備える機器が増えています。充電アダプターを始めとする周辺機器を統一するという観点ではUSB Type-C端子搭載は大変うれしいことです。端子の裏表を気にしなくても良くなりましたし。

石川さん 少し話はさかのぼりますが、「割れにくい」というポイントと関連して、F-04Kでは端子部や基板全体の強度も向上しています。

徳永さん Type-C端子自体、Micro B端子よりも端子部分のねじれに強くなっています。そこに基板全体の強度向上やボディー設計の工夫も組み合わせることでより安心して使えるようにしています。

USB Type-C端子 USB Type-C端子の採用によって、利便性の向上と同時に端子部の強度が向上した

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アイティメディア営業企画/制作:ITmedia Mobile 編集部/掲載内容有効期限:2018年9月27日

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