“骨”から聞く携帯「TS41」は“コツ”がいる?(2/2 ページ)
騒がしい場所でもクリアな通話が可能──といううたい文句の「骨伝導スピーカー」搭載「TS41」。“通話にこだわる”ツーカーの切り札を試した。
実はゲームセンターや駅ホームなどの騒がしい場所では、普通の携帯電話(ドコモのSO505iSやKDDIのA5403CA)での通話はかなり厳しかった。ところが、TS41は骨伝導を使わなくともかなり聞き取れる。
つまり印象としては、ほかの携帯<TS41の骨伝導<TS41の通常スピーカー という順で聞き取りやすくなる。もちろん、状況によっては通常スピーカーよりも骨伝導のほうがクリアだ。
ちなみに、着信メロディの音量もかなりクリアで大きい。上記の騒音の激しい場所でも、着信音は明瞭に聞き取れた。「音を極めている」というツーカーの説明は、通話に限らない。
特に都心では、電波の混雑率が低く、「よくつながって音がいい」と評判なのがツーカー。「通話にこだわる」ことを自認し、カメラやアプリケーションよりも通話への特化を目指してきた同社だが、TS41の登場によって、やっとそれを具現化できたといえる。
TS41は、ツーカーのシンプル=通話重視の戦略において、重要なマイルストーンであると共に、戦略の試金石だともいえるだろう。
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