FOMAの“何でもアダプタ”で遊んでみました(2/2 ページ)
NTTドコモの「FOMA対応ビジュアルコントローラ」は、FOMAのテレビ電話機能を利用して、外出先でテレビを見たり、自宅の家電を操作できたりする、モバイルでユビキタスなガジェットだ。ドコモから借りることができたので、さっそく使ってみた。
このとき注意したいのは番号通知だ。セキュリティのため、登録済み電話番号のみを受け付ける設定としたので、番号非通知ではアクセスできない。もし非通知だったときは、番号の前に「186」を付ける。
テレビを視聴中。画面は、スカパー!/スカパー!110、ケーブルテレビで放送中のディスカバリーチャンネル「スフィンクス:神々に愛された王 ラムセス」(c)2004 Discovery Communications Inc.
外部入力によるテレビの画質は、正直言って「けっこう使える」レベルだった。動きのあるシーンでは乱れることも多いが、動きが少ない場面はキレイだし、字幕も読める。音声も問題なく聞き取れた。野球中継では、バッターボックスに入った選手の表情も分かり(アップのとき)画面隅のスコアボードも見える。リモコン操作時も気になるほどの遅れもなく、まずは快適だ。
さて、ホームセキュリティ用途ではどうだろう。人感センサーの前を横切ってみると、さっそくコントローラはテレビ電話を発信。カメラが撮影した画像をFOMA端末で確認することができた。ただ、内蔵カメラはちょっと暗め。逆光だったので公正に判断できていないかもしれないが、もう少し明るいと実用性は増すと思う。
長期に家を空けるときなどは、外出先から照明を点けて、いわゆる“いるふり防犯”も可能。赤外線リモコン対応の照明機器を持っていなければ、ビデオデッキなどの背面にある連動コンセントに照明をつないでおく手がある(許容電力には注意)。そうすれば、ビデオの電源を入れたときに照明も点灯するからだ。
手軽に使えるのが嬉しい
実は以前、ビジュアルコントローラと同じようなことを、パソコンと「クロッサム2+USB」(USB端子付きのプログラマブルリモコン)を使ってやろうとしたことがある(関連記事)。そのとき一番悩んだのは、やはりネットワークの設定だ。しかし、ビジュアルコントローラなら携帯電話の回線を使って簡単にホームオートメーション&簡易ホームセキュリティを実現できた。煩雑な設定作業も携帯電話感覚。この手軽さはうれしい。
こうした機能は、誰もが必要とするものではないが、今回はテレビ視聴という分かりやすいアプリケーションも用意されている。長時間連続して視聴する気にはならないが、たとえばサッカー「ワールドカップ」のときにコレが手元にあったら嬉しかったと思う。折りしも、今年はオリンピックの年。深夜残業のお供には最適かもしれない。
気になるのは、テレビ視聴に料金がかかるということだろう。またFOMAも2台使う必要があるから、コストも2台分だ。ドコモでは、2台目の契約に「ファミリー割引」と「いちねん割引」を併用することにより、たとえば「FOMAデータプラン22」(月額2310円)の場合なら、1台のときと比較しても基本料金の差額はわずか200円だとしている(料金プランの参考例)。
ただし、FOMAデータプラン22の場合、テレビ視聴(テレビ電話)では、30秒ごとに27.5円が必要になる。テレビに夢中になってしまうと、後がちょっと怖いかも。
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