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ドコモ、英Hutchison 3Gとの合弁を解消
ドコモは、同社が20%出資していたHutchison 3G UKの保有株式を、最大株主のHutchison Whampoaに235億円で売却すると発表した。
NTTドコモは、同社が20%出資していたHutchison 3G UKの保有株式を、最大株主のHutchison Whampoaに235億円で売却すると発表した。
ドコモは2000年7月、英国の3Gライセンスを持つHutchison Whampoaの子会社、Hutchison 3G UKの株式20%を12億ポンド(約1944億円)で取得。英国での3Gやモバイルマルチメディアサービスの早期展開を目指していた。
Hutchison 3G UKは、既に3Gの商用サービスを開始しているが、iモードサービスの提供については明確な意志を示していなかった(5月26日の記事参照)。
3Gの立ち上げで、目的は達成
ドコモは今回の株式売却の理由を「Hutchison 3G UKへの出資は英国での3G立ち上げが目的で、それを達成したため」(ドコモ広報)としている。
iモードの英国展開についてもドコモは可能性を探っていたが、「Hutchison 3G UKは導入しないことを決めた」という。「仮にHutchison 3Gがiモードを導入したとしても、既にiモードサービスを提供しているオペレータとの関係が難しくなる部分がある(5月19日の記事参照)」とするなど、欧州のiモード戦略については、「パートナーシップの見直しが必要」という考えを示した。
今後の英国でのiモード展開については「導入したいとは考えているが、現状、具体的な動きはない」(ドコモ広報)。
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