FOMA初のスライドケータイ「D901i」を試す(3/3 ページ)
FOMA初のスライド携帯として登場したのが「D901i」。スライドの開閉と連動した各種操作、スライドならではの使い勝手についてチェックした。
F90xシリーズで便利な機能の1つに挙げられる、待ち受け画面をPIMのように使える情報表示機能も搭載されている。待ち受け画面を最大5分割でき、任意のエリアにさまざまな表示情報を割り当てられる。スケジュールや未読メールは件数だけでなく題名の先頭部分も表示され、不在着信はアドレス帳に登録した相手なら名前が表示される。決定キーを押すと情報が選択可能になり、スケジュールや未読メールの詳細にも素早くアクセスできる。
常にディスプレイが表を向いているスライドスタイルでは、この情報表示機能がより生きてくる。受信したメールが急ぎの内容かどうかすぐ把握できるうえ、スケジュールも直近の予定が何かを一目で確認可能だ。
待ち受け画面のアニメーションやFlashと情報表示は終話キーで切り替えられ、待ち受け画面の楽しみと便利な情報表示を両立できる。またスライドにも連携し、閉じると情報表示、開くとアニメーションやフラッシユの表示に切り替わるようにも設定できる。プロテクトキーロックをオンにしていても、閉じた状態では常に情報表示になる。情報表示機能とスライドスタイルは相性がよく、PIM利用での利便性は高い。
スタイルもソフトウェアも大きく変化したD901i
FOMAの最新モデルとなる901iシリーズは、好評だった900iシリーズのコンセプトを引き継いだものが多く、劇的な変化を遂げた端末は少ない。この点では、スタイルもソフトウェアも大きく変わったD901iはユニークな存在だ。
ソフトウェアが「Symbian OS」ベースとなったことで、従来の三菱端末らしさは失われてしまったが、日本語入力が次文節予測対応となり、強力なPIM機能も追加されるなど、D900iから強化されたポイントは多い。
F90xシリーズで大きな注目を集めた音楽プレイヤー機能も備え(2004年7月の記事参照)、アップルコンピュータの音楽ソフトiTunesなどで音楽CDから取り込んだAACフォーマットのファイル再生にも対応する。
D900iで大きな特徴として打ち出していた動画再生機能は、ビデオ出力機能が省略された。しかしQVGAサイズの3gpファイルに加え、AV機器でもサポートされるSD-VIDEO(ASF形式)の再生にも対応した。スライドスタイルなら閉じた状態での動画再生も可能な上、横向きにして2.4インチのディスプレイいっぱいに動画を表示できる。モバイル動画プレイヤーとしての実用性はむしろ向上しているだろう。
関連記事
- FOMA初のスライドボディ〜「D901i」
三菱電機製の「D901i」は、FOMA初のスライドボディ。「D253i」で採用したスライドスタイルを継承。スライド動作に合わせた各種連動機能も健在だ。OSはSSymbian。F901iCに酷似したインタフェースになった。 - ベスト4に入る勢いのクオリティ〜「D901i」
スーパーハニカムCCDで「有効画素数200万画素」ながら、記録画素数も200万画素に抑えたD901i。そのぶん画質向上に期待したいところだが、結果は? - 富士通と三菱、共同開発を検討〜SymbianベースのFOMA開発で
富士通と三菱電機は、Symbian OSベースのFOMA開発について、共同開発を視野に入れた開発協業を検討していると発表した。 - 901iシリーズ、「N」と「P」はLinux OS
ドコモは、FOMA開発に活用できるソフトウェアプラットフォームを開発した。N901iC、P901iがLinux版プラットフォームを採用していることも明かされた。 - スライド連動でこんなこともできます〜「D253i」
ドコモ初のスライドボディ端末として登場するのが三菱電機製の「D253i」。ポイントは、スライド動作と連動した各種機能と、携帯初心者に配慮した「シンプルメニュー」だ。 - F900iで「iPod」いらず?
「premini」と「F900i」をデュアルネットワーク構成で使う毎日──なんだか生活に張りが出てきた気がするのは、既にお伝えした通り。ここにきて、なんと母艦の「F900i」にもスゴい隠し機能があることが判明。“使い分けに悩む”今日このごろだ。 - FOMA 901i 5機種のスペックを比較する
サイズ、電池の持ち、ディスプレイ、カメラ、特殊機能……などなど、901iシリーズ5機種を横並びで比較する。 - Sonapticの3D音源技術、「N901iC」「F901iC」「D901i」に搭載
901iの特徴である3Dサウンド技術は、iアプリゲームなどでキャラクターの動きに合わせて音がする方向が変わるというもの。5機種中、3機種はSonapticの技術が使われている。 - スライドボディの「D901i」発売、新規は約3万円
スライドボディの「D901i」が店頭に並んだ。新規の価格は約3万円。901iシリーズの登場で、900iシリーズが買いやすい価格になってきた。 - スライドボディの「D901i」、2月1日に発売
三菱電機製のスライド端末「D901i」が、2月1日から店頭に並ぶ。AF機構付きの200万画素スーパーCCDハニカムを搭載、スライド操作に各種機能を連動させた「スライドダイレクト」が特徴。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.