今なお魅力、佐藤可士和氏デザイン──「N702iD」が連続首位獲得:携帯販売ランキング(7月10日〜7月16日)
2006年の携帯夏モデルは、一部の発売日未決定の端末を除いて概ね出揃い、残りはドコモの702ixシリーズや一部の企画端末を残すのみとなった。今回の携帯販売ランキングはどのような結果となるのか。「G'zOne W42CAが売れない理由」アンケートも募集。
ドコモは新機種より、安価となった旧機種が売れる。auやボーダフォンはランキングがマンネリ化してくるなど、ランキングが安定してきた反面、やや“中だるみ”の時期に入ってきた。さて今回はどのようなランキングになったのだろうか。
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デザイン端末「N702iD」今回も首位
ドコモの販売ランキングは、先週王座についた「N702iD」(写真)が今回も「SH902iS」を抑え、2週連続のトップとなった。発売から5カ月が経った今もユーザーに購買意欲を沸かす魅力を持つ佐藤可士和氏のデザイン端末、恐るべしというところか。
なお王座からは陥落したものの、SH902iSは2位。そして前モデルの「SH902i」と続く。なおシャープ製端末は、前々モデルの「SH901iS」も10位に入っている。
902iSシリーズの登場ラッシュが一段落ついた6月12日〜18日の販売ランキングから続く現象だが、旧モデルはやはり今週も売れている。3位にSH902i、4位にP902i、7位にD902i、8位にN902i、10位にSH901iSが入り、90xシリーズ旧モデルが5機種もランクインした。
今回大きく順位が上がったのは、新モデル「P702iD」の登場を控える「P702i」。先週10位から6位に入っている。また、「702ixシリーズ」の第1弾となるシャープ製端末「SH702iS」が本日21日に発売が開始された。
量販店の携帯電話売り場で、手にとってチェックするユーザーも多かったように見えた本端末、次回のランキングにどのような結果をもたらすか楽しみだ。
「G'zOne W42CA」は1年経った機種変更ユーザーで盛り返す?
auのランキング、今週は大きな変動が見られなかった。
トップは相変わらず強い「W41CA」(写真)、続いて「ウォークマンケータイ W42S」、「W44T」、「W33SA II」、「A5517T」と並び、1位から5位までの順位は前回と同じ結果となっている。
先週“ちょっと心配だ”と書いた「G'zOne W42CA」は、今回もトップ10圏内に入ることはできなかった。
このことについて、読者から「そんなはずはない!」「友達数人も買ったんだ」「W42CAへの侮辱としか思えない!」という声などもいくつかいただいたほどで、決してファンは少なくはない。むしろ強い思い入れのあるユーザーが多い裏付けだと思う。
G'zOne W42CAは、そのタフネスさ&防水性能を特徴とする端末であるだけに、最近の端末としてはやや大柄で重い。これは販売する端末見本が一同に並び、実際に手にとって比較しながら購入検討できる量販店の携帯電話売り場で触ってみると、その差がよく分かる。
なお、ヒットした前モデル「G'zOne TYPE-R」は、2005年7月22日に北陸・関西エリアで発売された(関東・中国・四国・沖縄エリアは23日発売)。auの携帯を機種変更する場合、25カ月以上/13カ月から24カ月/7カ月から12カ月/6カ月未満という区切りで価格が変動する。例えば、G'zOne W42CAの発売開始直後の価格を見ると、1年に満たない場合(7カ月から12カ月)は5000円ほど、6カ月未満に至っては新規価格の2倍以上も高く設定されている。逆に、継続契約で1年が経過すると価格は新規価格ほどに下がる。
このため、G'zOneファンは機種変更の価格が大きく下がる1年が経過するまで待っているとも予想できる。auショップによると「13カ月から24カ月」の価格は、機種変更日(ないし新規契約日)から361日めより適応できるようになるという(ちなみに“25カ月以上”は721日めからとのこと)。2005年7月22日にG'zOne TYPE-Rを購入したユーザーは、ようやく「13カ月から24カ月」の価格で購入できるようになった。これが理由の1つだと仮定するならば、次回以降のランキングには“機種変更”を行うユーザーによる販売数の増加が見込める。ランクインも期待してよいだろうか。
読者はどのように考えているだろうか。今回まで(7月16日まで)の販売ランキングに「G'zOne W42CA」が入らない理由、そして今後どうなるかの考えをうかがいたい。
マンネリ感が出てきたボーダフォン販売ランキングに新風吹くか
ボーダフォンのランキングも大きな変動はなかった。ランクインした顔ぶれはまったく同じ。若干の順位変動があった程度となった。
トップは先週から引き続き、スリムデザインの「705SH SLIMIA」。続いてAQUOSケータイ「905SH」、音楽ケータイ「803T」、薄型&シンプルの「V502T」、VGA液晶搭載の「904SH」が入った。
ところで今週は「ガチャピンケータイ」(705T ラッスルグリーン+変身キット/写真)の登場に沸いた。“ガチャピン”に惹かれ、705Tを購入しようかなと思ったユーザーも増えたのではないだろうか。ガチャピンの市場的な威力もなかなかである。
なお、ガチャピン変身キットの配布総数は非公開とのことで教えてくれなかったが、おそらくは数百枚ほどで、千/万単位も用意してはいないだろう。そのため、705SH SLIMIAや905SHを抜くほど売れるかと問われると疑問符が付くわけだが、今週の集計期間となる次回以降のランキングに少しだけ注目してみたい。
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