発色もディテールも“しゃきっとした感じ”──「W44T」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(3/3 ページ)
「少々難あり」と今まで評価してきた東芝製端末のカメラ機能。しかし今回のW44Tは、320万画素MOSセンサーを採用し、きちんと「普通のマクロ機能」を搭載した。これがどれだけよい結果をもたらすのか、使い勝手と写りをチェックしていこう。
次は室内編を見ていこう。
これは蛍光灯下で撮影した作例。蛍光灯の色が完璧に補正され、白いものがちゃんと白く撮れている。これはなかなか優秀だ。
次は白熱灯下。これだけ補正されていれば問題ないとも思う。少しざらつきは出たがこのくらいなら許容範囲だ。
そしてろうそくの下で。
「通常」モードでは、なんともMOSセンサーっぽいと思える色気がなく、ざらっとした写真になり、ホワイトバランスも中途半端に補正されてしまった。「ナイトモード」では、ホワイトバランスが(おそらく)太陽光に固定され、増感が抑えられる。そのぶんスローシャッターになっている。そのためかなりブレやすくなるが、写りはきれいで夜っぽい雰囲気が出た。
最後は室内マクロだ。
マクロは10センチくらいまでと、けっこう寄れる印象だ。パンフォーカスのマクロなのでピントの合う範囲は限られるが、小さなものを撮りたいときは思いきり寄って、撮影補助用ライトを点灯させてしまってもいいかなという感じだ。
作例を見てもらうと分かるように、W44Tのカメラ機能は、W41TやW31Tのそれと比べるとかなりきれいだった。
なかなか軽快に使えるし、何より内蔵データフォルダの容量が標準で1Gバイトもあるので、内蔵メモリにガンガン撮れるのも印象がいい(音楽データなどをあまり入れなければ、の話だが)。今回はカメラ機能はシンプルだが、“楽しく撮れる”端末だという評価をしておきたい。(ただ、ディスプレイを回転させてデジカメスタイルで撮るという構造は最近はやらなくなってるかな、と思わないでもないのだけれど)。
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