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2006年、最も売れたケータイは? ドコモ編2006年 年間携帯販売ランキング(2/2 ページ)

音楽機能が進化した902iSシリーズ、大幅に向上したiアプリ機能やGPS、高解像度ディスプレイ搭載機など用意した903iシリーズ、デザイナーズ端末を含めた70xシリーズを投入した2006年のドコモ。その中でどの端末が最も売れたのだろうか。

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思うように販売台数が伸びなかった70xiシリーズだが、一部ヒット機種も

 FOMA 70xシリーズで健闘したのは、NEC製の佐藤可士和デザインケータイ「N702iD」(年間3位/下半期2位)、着せ替えケータイ「N701i」(年間10位)、パナソニック モバイルの佐藤卓デザインケータイ「P701iD」(年間8位)の3機種だった。

 特にN702iDは、2月第4週の初登場以来45週連続でランクインし、70xシリーズでは“一人勝ち”という様相を呈した。ちなみに本機は、同じく佐藤可士和氏による後継モデル「N703iD」が発売されれた、2007年1月第3週まで、TOP10圏内に留まっていた。

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2006年に発売された702ixシリーズ。左上から「D702iF」「P702iD」「N702iS」「SH702iS」、「M702iS」「M702iG」「SA702i」「SO702i」、「F702iD」「N702iD」「SH702i」「D702i」

 ただし70xシリーズはほかにも、“iD”の型番を持つデザイナーズ端末をはじめ、“美人”ケータイ、“揺らぎ&グラス”ケータイ、“RAZR”ベースの薄型モデルなどが多くの登場したが、常時TOP10に入るほどのヒットには結びつかなかった。

 70xシリーズは当初、主力モデルの90xシリーズより機能を減らした分、シンプル・コンパクト・低価格といった特徴が与えられ、そのような端末を望むユーザーをターゲットにするシリーズという位置付けとなっていた。しかし、2006年のトレンドとなった、音楽・FeliCa・薄型・PCサイトブラウザ(フルブラウザ)など要素により、この70xシリーズにもこれらが多く取り入れられた。その分、90xシリーズに迫る機能を搭載する魅力のある機種も増えたが、それらが常にランクインするほどの結果に結びつかなかったのは、販売価格そのものがやや影響しているのではないかと思われる。

 例えば新機種の70xシリーズと、旧90xシリーズの価格帯がほぼ同じという状況で販売されることがある。そういう場合、どちらを選ぶだろうか。N702iDやP701iDが70xシリーズの中で躍進したのは、デザインを軸にした、明確かつ所持したいと思わせる大きな差別化ポイントがあったためと考えられる。

 2007年の春モデルとして投入する703xシリーズでは、2006年にヒットしたデザイナーズ携帯に加え、極薄、2画面、香り、防水など、機能を絞り込みつつ、端末の個性をいっそう際だたせることで90xシリーズとの差別化を図り、購買促進を狙う考えだ。

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2007年春モデル「703i」シリーズ。左上から「N703iμ」「P703iμ」「D703i」「F703i」、「N703iD」「P703i」「SH703i」「SO703i」

“らくらくホン”シリーズの堅実な売れ行き

 10月に始まった番号ポータビリティ制度により、今まで家族内でばらばらだった携帯キャリアを統一化する動きも促進された。月々の料金を統合でき、経年割引や家族割引、家族間通話割引などの割引サービスを有効に活用できるメリットがある。

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携帯初心者や年配ユーザーに定評のある、簡単・親切ケータイ。「FOMAらくらくホンII」(左)と「FOMAらくらくホンIII」(右)

 ドコモの場合は、携帯初心者や年配ユーザーに向けて機能や使い勝手を工夫した「FOMAらくらくホン」シリーズに多く需要があった。「FOMAらくらくホンII」が年間で7位に、2006年9月に発売された次期モデル「FOMAらくらくホンIII」が下半期で7位に入った。

 FOMAらくらくホンIIIは、“あんしん・かんたん・おまかせ”をテーマとする端末。周囲の騒音を測定し、カットするダブルマイクによる通話しやすい工夫や、着信音・表示文字サイズなどを大きくする“でか”設定などの機能に加え、使いやすさを考慮したメールやカメラ機能なども搭載。洗練されたデザインと相まって評価を得た。2007年2月現在も販売ランキングの上位に位置している。


2006年 週別販売ランキング一覧

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2006年、最も売れたケータイは?


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