“極薄ケータイ”のひみつ、分解モデルで公開──パナソニックブース:CEATEC JAPAN 2007
CEATEC JAPAN 2007のパナソニックブースは、薄型テレビやBlu-ray DiscレコーダーといったハイビジョンAV家電の大展示に加え、面積はごく小さいながら携帯の各夏モデルも紹介。製品のデモ展示のほか、“極薄”モデルの分解見本とともにそれを実現するための工法技術などを紹介する。
CEATEC JAPAN 2007のパナソニックブースは、会場で発表されたMPEG-4 AVC/H.264エンコーダ搭載のBlu-ray Discレコーダー「ブルーレイDIGA」や薄型テレビ“VIERA”シリーズなどにやはり注目が集まるもの、パナソニック モバイルコミュニケーションズ製造の携帯も、“すでに発売済み”の製品ながら2007年の夏モデルすべてが展示されていた。
デモ機として用意されたのはドコモ向けの「P904i」と「P704i」「P704iμ」、au向けの「W52P」、ソフトバンクモバイル向けの「810P」。P904iはカスタムジャケットとBluetooth+ワイヤレス音楽再生、P704iは暗所も安心の“スマートフラッシュ”、P704iμは極薄ボディ実現のひみつを分解モデルで、W52Pは着せ替えの+Panelとメタルボディ、そして810Pは厚さ12.9ミリの“フラットスライド”と、それぞれの特徴を体感できる。
そのほか、2006年秋冬モデル「P903iTV」のワンセグ機能に関する高画質・高感度技術も改めて紹介。今後登場予定の「905i」シリーズと思われる機種は“全機種にワンセグ搭載”とも言われるが、同社製端末はこれら技術をより進化させ、機能が標準になったときの差別化/プラスαの特徴をより訴求したい考えだ。
東京ゲームショウ2007にあった「NEXTメガゲーム」遊試端末は、まったく同じ風貌の“黒い箱”に収まってドコモブースに。バンダイナムコゲームスの「リッジレーサーズモバイル」と、バンダイネットワークスの「機動戦士ガンダム U.C.0079」が遊べる
今回のCEATEC会場では、シャープの「光センサ内蔵システム液晶」やアクロディアとアップサイドの「感覚入力センサー」といった新たな操作デバイスやユーザーインタフェース(UI)を提案する展示が盛んに行われている。パナソニックブースにも小型ボールを用いたトラックボール型入出力デバイスなどが展示されていた。
「光透過式ジョグボール」は、小型のボールと、ボールそのものにLEDなどの光を透過する素材を採用して視認性を向上させたのが特徴。ボールの直径は5.5ミリ、押下時のストロークは0.9ミリで、デバイスの高さは6ミリ。
厚さはともかく、部品そのものもやや体積を取りそうなことと、決して目新しいデバイスというわけではない(実際、このジョグボールも約2年前に開発済み)が、既存の端末に備わる直径7、8ミリほどの決定キーと置き換えて既存の十時キーとともに併用すると考えると、決して“なし”ではない気もする。ただ、円形だけに高さも必要、操作性を確保するため(技術的には可能のようだが)ボールの直径を小さくすればいいわけではないジレンマがある。やはり今後の端末に搭載する+αの操作デバイスは、より薄型化・小型化が望めるタッチパッドやタッチスクリーンないしそれを応用したものに行きつくのだろうか。
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