携帯ショップに「1円ケータイ」がなくなる日:携帯販売ランキング(9月24日〜9月30日)(2/2 ページ)
夏商戦、敬老の日需要を終え、次は2007年秋冬モデルが待ち遠しい時期になった。そんな傾向を反映したのか、今回の販売ランキングは各キャリアともかなり大きな動きを見せた。そしてKDDIの「au買い方セレクト」導入──これは今後の携帯販売動向にどのような影響をもたらすだろうか。
敬老の日、終了したとたん「らくらくホン」が凋落
今回のドコモ販売ランキングは、富士通製のワンセグ端末「F904i」が獲得した。F904iは2007年6月の発売以来904iシリーズの中で高い人気を得たものの、シャープ製の「SH904i」に次ぐ順位辺りに甘んじていた。もうすぐ次モデルという時期に来てようやく開花。初の王座に就いた。
2位は同じく904iシリーズのSH904i(前回3位)、そして、8月第2週から9月17日の敬老の日を含む9月第4週までなみいる主力機種を抑えて首位を維持していた「FOMAらくらくホンIII」が、一気に3位まで順位を下げた。
なお今回順位を下げたのはこのFOMAらくらくホンIIIと、8月発売の新機種「らくらくホンIV」の2機種のみ。らくらくホンIVは前回の6位から9位に順位を落とした一方、シャープ製の「SH703i」が7位から6位、ワンセグ搭載の「SH903iTV」が8位から7位、“プレ905i”とも言われる「N904i」が9位から8位に順位を上げた。
ともあれ今回のランキングは、敬老の日商戦が終わったとたんに「らくらくホン」シリーズが凋落し、904iシリーズを中心とする他機種が台頭するという、なかなか分かりやすい動きになった。
2006年モデル「910SH」「705P」が上位にランクイン
ソフトバンクモバイルの販売ランキングは、前回に続き2006年11月発売の“最強デジカメケータイ”「910SH」が連続で獲得した。
そして2位には、同じく2006年モデルの“スリム&ワンプッシュの追加支払い0円”端末「705P」がランクイン。前回の4位からさらに順位を上げ、底知れない勢いを感じる。なお705Pには、2007年10月に入ってカラーバリエーションと仕様をごく一部変更した“新機種”「705Px」が追加された。ボディカラーはブラック、シルバー、ホワイトと、ベーシックな“鉄板”の3色。携帯にはそれほどこだわらず、携帯料金はできるだけ安価に抑えたい多数層を確実にターゲットにしている(ただし新機種の“Px”の価格は、“P”と大きくは変わらないものの追加支払い0円ではない店舗も多い)。
そのほか今回は、“AQUOSケータイ 2nd model”「911SH」(2006年11月発売)と“ほぼ全部入りのハイエンド”「911T」(2007年3月発売)と、こちらも最新ではない機種が大きく順位を上げた。911Tは前回の10位から6位に、911Tはランク圏外から10位に返り咲いている。この躍進は9月末に行われた値下げによる効果だと思われ、今後も旧機種はもちろん、思うように結果が出ない新機種なども含めてタイミングを計った値下げが行われると予想される。
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