ビッグローブ、HSDPA接続サービス「BIGLOBE高速モバイル」開始──イー・モバイルのMVNO
NECビッグローブは、イー・モバイルのMVNOとしてHSDPAモバイル接続サービスを12月13日に開始する。実質料金はイー・モバイルのライトデータプランとほぼ同等だが、端末をレンタル制にすることで初期費用を抑えられるメリットなどもある。
NECビッグローブは11月8日、HSDPAモバイル接続サービス「BIGLOBE高速モバイル」を12月13日に開始すると発表。イー・アクセスと協業で、イー・モバイルのHSDPA通信を活用したMVNO(仮想移動体通信事業者)として展開する。HSDPAのMVNOとして国内初(2007年11月現在)。
BIGLOBE高速モバイルは、既存のISP接続やセキュリティ、メールなど、BIGLOBE接続会員向けサービスの一環として展開。通信環境や利用エリアはイー・モバイルに準じ、下り最大3.6Mbpsで通信可能。イー・モバイルとほぼ同等の2段階定額制料金プランを採用する。データ通信カード端末をレンタルにすることで初期費用を抑えられ、(場合により)契約年縛りなどもないメリットがある。端末はPCカード型の「D01NE」になる予定。
サービス利用料金は以下の通り。
データ通信量 | 月額利用料(税込み、以下同) | 端末レンタル料 | BIGLOBE接続 サービス利用料 |
合計 |
---|---|---|---|---|
約17Mバイトまで | 2489円 | 735円 | 210円から | 3434円から |
約52Mバイト以上 | 5492円 | 735円 | 210円から | 6437円から |
17M以上〜約52Mバイトまでは1パケットあたり0.0105円の追加従量課金 |
利用はBIGLOBEへの加入が必要。上記“BIGLOBE接続サービス利用料”は、BIGLOBEのISP月額料として加入コースにより変動する。
ちなみにイー・モバイルは、月額5980円定額の「データプラン」と、月額基本3480円(年とく割加入時:2480円)から上限6480円(同:5480円)の2段階定額「ライトデータプラン」の2種類を用意する。
なお、現イー・モバイルのユーザーが使う端末を「BIGLOBE高速モバイル」用には使えない。使用にはMVNO用SIMカードが必要で、レンタル端末のみで使えるようロックがかかっているという。イー・モバイルにはCF型やExpressCard型などの端末もあるが、当面は上記のPCカード型のみとなる模様。ただ、これらはイー・モバイル側がMVNO用端末として用意した場合に、同サービスでも選べるようになる可能性はあるという。
サービス開始月に月額利用料と端末レンタル料を無料、かつ2008年2月29日までに利用を開始したユーザーを対象に、2008年2月利用分まで月額2489円で使い放題とする割引キャンペーンを実施する。
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