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写真で解説する「X03HT」(外観編)

ソフトバンクモバイルの「X03HT」は、OSにWM6 Standardを搭載するHTC製のスマートフォン。スライド式のQWERTYキーボードに加え、携帯電話のようなダイヤルキーをコンパクトなボディに備えた。

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「X03HT」

 スライド式のQWERTYキーボードを備えつつ、普通の携帯電話としての使い勝手にも配慮したWindows Mobile端末が、ソフトバンクモバイルのHTC製スマートフォン「X03HT」だ。一見「X01HT」の後継端末にも見えるが、そのコンセプトは異なっている。

 ソフトバンクモバイル向けのHTC製端末としては3製品目となるX03HT。X01HTよりもひと回り小さく、薄くなった。ケータイとしてより便利に使えるよう、ディスプレイ面にもダイヤルキーを備えるなど、これまでのHTC製スマートフォンとはコンセプトが異なっている。X01HTではケータイとしての操作性が不便、「X02HT」のキーボードはちょっと苦手、といったユーザー層に対応できる。

photophoto カラーリングは3バリエーション。左からレッド、ホワイト、ブラック。ブラックはモノトーンだが、レッドとホワイトは操作部がシルバーのツートンカラーとでシルバーの色調も異なる。ブラックはマット加工が施されるなどデザインには結構凝っている。画面サイズは2.4インチなので、今時の大画面音声端末よりは小さい

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QWERTYキーボードは筐体幅ほぼ一杯に配置。スライドする方向はX01HTとは逆になり、Advanced/W-ZERO3[es]などと同じだ
photophoto 左側面にボリュームとワイヤレスマネージャーキー、右側面にシャッター、カバー付のmicroSDスロットを配置。X01HTと比較すると前面キーが増えた代わりにジョグとOKキーが無くなりシンプルになった

photophoto 底面に充電兼用のminiUSBポートとストラップホール、上面に赤外線ポートを配置

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背面にはアウトカメラとスピーカー。X01HTではバッテリーカバーは少々変わったタイプだったが、本機では一般的なスライド式に変更されている。カメラは200万画素のCMOSタイプだ
photophoto これまでソフトバンクから登場したHTC製端末との比較。左からX02HT、X03HT、X01HT。X01HTと写真で比較するとそう小さくは見えないが、持った時の印象はかなり違う(左)。他社製スマートフォンとの比較。左からAdvenced W-ZERO3[es]、X03HT、Nokia E61。Advanced/W-ZERO3[es]がストレート端末サイズ、X03HTが閉じた状態の折りたたみ端末サイズといったところ
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X03HTの厚さは19.4ミリ。X02HTと比較すると厚さがあるが、少し前の折りたたみ型やスライド型の音声端末より薄く仕上がった。X03HTは通話時に持ちやすいサイズといえる

 ディスプレイ側のキーはダイヤルキーの左右に発話/終話キー、十字キーの左右には2つのソフトキーとホーム、戻る(クリア)キーが並ぶ。一般的な音声端末とはレイアウトが異なるが、文字入力に関しては携帯電話のものにほぼ準じており、利用頻度の高い記号や濁点の入力もケータイライク、逆トグルもちゃんと備える。日本語入力してみたが、違和感は感じなかった。

 QWERTYキーボードは12列×3段とレイアウトはかなり変則で、X01HTとも異なるレイアウト。X01HTから2列増えたが、キー全体の横幅は広く確保し、キートップ部には段差を設けて隣接するキー間に隙間を確保している。独立した2つのソフトキーも健在だ。

photophoto ディスプレイ側のキーはオールフレームレスで詰め込まれてはいるが、ストロークも十分確保され操作性は悪くない。発話キー、終話キーの位置が気にはなったが、文字入力中に間違って押してしまう事は筆者は無かった(左)。[Caps][Fn]キーは有効時のインジケーター付き。[Fn]キーは他のキーと同時に押しと、[Fn]キーを押した後の1キーのみ有効という2つの組み合わせをサポートする。この点はQWERTYキーボードを持つほかのWindows Mobile端末とほぼ同じだ

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X01HTの10列×4段に対し、X03HTは12列×3段とさらに変則配列になり、スペースキーも英字の合間に配置された。文字キーがFnキー併用になった点もちょっと気になるところ。もっとも両手親指打ち、ローマ字かな変換でかな入力したり、英字を入力している分には特に入力しにくいとは思わなかった。キーの最上段とディスプレイ部との段差間に十分空間が確保されている点も大きいのかもしれない

 サポートする通信方式はHSDPA(3.6Mbps)とW-CDMA、GSM(850/900/1800/1900MHz)。搭載するCPUは、UMTS/HSDPA/HSUPAおよびEDGE/GPRS/GSM対応の携帯端末向けチップセットのQualcomm MSM7200。チップセットレベルでは下り最大7.2Mbps、上り最大5.76Mbpsの通信速度に対応している。モデムプロセッサとしてARM9、アプリケーションプロセッサとしてARM11を搭載したデュアルコアだ。メモリはプログラム実行用に128Mバイト、プログラム、データ格納用のフラッシュメモリを256Mバイト備えている。

搭載OSはWindows Mobile 6 Standard(左)。デバイス情報ではCPUは「QUALLCOMM 7200」と表示される。動作クロックは400MHzだが、これはアプリケーションプロセッサとなるARM11コア側の動作クロックだろう(中央)。バージョン情報ではプロセッサはMSM7200の400MHzと表示。プログラム実行用に利用できるメモリは最大101.62Mバイト、プログラム、データの保存に利用できるフラッシュメモリの最大容量は138.64Mバイトとなっている(右)。試用機と製品版では仕様が異なる可能性もある

 そのほか、Bluetooth V2.0に対応しており(EDR対応は不明)、音声関係に加えてデータ送受信、HID(Human Interface Device)プロファイルにも対応。X02HT同様にBluetoothキーボードも使えそうだ。

photophotophoto Windows Mobile端末らしくBluetoothの常時待機が可能(左)。Bluetoothのオン/オフは設定メニュー以外に、ワイヤレスマネージャーからワンタッチで設定できる。Bluetooth GPSユニットなどの接続時に便利なCOMポート設定も可能(中央)。サポートするプロファイルは画面の通り。HFPが2つ表示されているのは単なるバグだろう(右)

 BluetoothのAVRCPプロファイルについても確認したかったのだが、手持ちのBluetoothヘッドフォンを検出できずペアリングできなかった。ソフトバンクモバイルにはBluetooth端末が多いため、製品発表会場には多くのBluetooth対応製品が並ぶ。そのせいで検出できなかったのだろう。

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