写真で解説する「P906i」(1/5 ページ)
好評のWオープンスタイルはそのままに1.1ミリの薄型化を果たし、デザインの小リニューアルを行った“P905iの正常進化モデル”がパナソニック モバイルの「P906i」。P905iTVなみのワンセグ性能、顔認識AF付きカメラ、そして横向きのヨコオープンスタイル用インタフェースなどを新たに備え、細かい機能や使い勝手がかなり進化した。
よりスリムに、もっと使いやすく──。ディスプレイが横にも開くWオープンスタイルと“VIERAケータイ”を継承したパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末が「P906i」。2007年冬モデルの「P905i」のリニューアルモデルとして多くの特徴を引き継ぎつつ、スリムで洗練されたデザインとさらに使いやすくする工夫を盛り込んだ。
P905iが多くのユーザーに支持されたポイントの1つに、ワンプッシュオープンボタンでディスプレイがパッと開く“ノーマルスタイル”と“魔法のフック”とともにディスプレイが横に開く“ヨコオープンスタイル”で使用できることとともに、余計な出っ張りが少ないスリムなデザインであったことが挙げられる。ただ、改めてP905iを見直すと、背面や右側面のWオープンスタイルを実現するためのヒンジ部がコンマ数ミリほどふくらんでいる。
対してP906iはその背面と側面の“ふくらみ”をなくし、約1.1ミリの薄型化を実現した。背面の多くを占めるフラットな鏡面パネルとともに、硬質でシャープ、やや“オトナ”な印象を受けるデザインにリニューアルされた。
ディスプレイはP905iの3インチから、0.1インチ大きい3.1インチのフルワイドVGA(480×854ピクセル)液晶に変更。0.1インチ大きくなっただけなので使用上の差はそれほど感じないと思うが、“VIERAケータイ”として映像表現にもこだわりを込める機種なので、可能な限り大きいディスプレイをという意気込みの表れといえる。
ダイヤルキーも若干変更された。キーが占める面積は同じながらすき間なくキーを配置したことで全体的に、特に十字キーが大きくなった。十字キーは中央が微妙にくぼむ“すり鉢”状に、そのほかのキーはドーム形状とし、各キーは隣接するものの押し間違いをなるべく減らすような工夫も設けた。
そのほか、側面のキー配列も異なる。プッシュトークキーが左側面へ移り、その場所へ平型イヤフォン端子を配置。上下兼メモキーや充電・通信端子の位置も少し違う。バッテリーは3.7V/770mAhタイプ。容量はP905iと同じだが、やや薄く幅広い形状のものになった。薄型化を追求する反面、幅広くなったバッテリーを避けるため、サイドキーの位置も変更されたと思われる。同じく、microSDスロットもバッテリーカバーごと外してアクセスするスタイルから、独立したカバーで差し替えられる方法に変わった。筆者はP905iの方法もさして変わらない、むしろ開けて“繋がっている”カバーがじゃまにならないのでよいと思っていたが、「バッテリーカバーを開けなければならないのは面倒だ」というユーザーも多かったという。
裏面は510万画素のカメラとステレオスピーカー、FeliCaマークがある。カメラの基本スペックはP905iと同じだが、新たに「顔検出オートフォーカス&オート露出」機能が備わった。集合写真の撮影を想定し、ファインダー内の人物の顔を最大5人まで検出可能。ピント合わせとともに露出も自動的に補正するので、背景も顔もよりきれいに撮れるようになるという。ただ残念ながら、フォトライト(LED撮影補助用ライト)が省かれ、裏面のカメラ部がごくわずかに出っ張ってしまった。「SH905i」がフォトライトを省いたため、某有名タレントさんのブログとともにちょっとした騒ぎになったことを思い出したが、P906iは大丈夫だろうか。ちなみに「SH906i」のカメラは520万画素に強化され、フォトライトを今回は備えている。
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