ドコモ、FOMAへの移行を加速――11月末でムーバの新規受付終了
NTTドコモが11月30日で2Gネットワークで提供している「ムーバ」の新規受付を終了する。加入者が減少していることから、3Gサービスに経営資源を集中させる。
NTTドコモは8月7日、同社が2G(PDC)ネットワークで提供している「ムーバ」の新規受付を11月30日をもって終了すると発表した。ムーバの契約数は7月末時点で約813万と減少が続いており、同社では3GサービスのFOMAに経営資源を集中させるとしている。
ムーバのサービスは1993年3月25日にスタートし、最初の端末として「デジタルムーバF」「デジタルムーバN」「デジタルムーバP」の3機種を投入。2003年8月には4440万8400契約を獲得するなど人気を博したが、ドコモが3Gサービスとして提供する「FOMA」へのマイグレーションが進むとともに契約数は減少に転じ、2006年6月18日にはムーバの契約比率が50%を割り込んだ。
なお、ムーバの新規申込受け付けを終了するのにともない、8月8日以降にムーバからFOMAに契約変更するユーザーには、契約事務手数料2100円を無料にする。新規申し込み受け付けの終了に合わせて、ドコモプレミアクラブ会員向けに提供している「電池パック無料サービス」も、ムーバ端末のものに関しては11月30日をもって終了する。
2Gネットワークを利用したデータ通信サービス「DoPaシングルパケットサービス」の新規申し込み受け付けは、9月30日に終了することをすでに発表済み。
ドコモはムーバサービス自体の終了時期については未定としているが、関東・東海・関西圏で1.5GHz帯を使い提供していた「シティフォン」サービスは、約4年弱の告知期間の後、2008年6月末で終了している。同じPDC方式で2Gサービスを提供していたKDDIグループのツーカーは2008年3月31日をもって停波。ソフトバンクモバイルは、2010年3月でサービスを終了することを明らかにしている。
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