写真で解説する「Nokia E71」(3/3 ページ)
「Nokia E71」は小型のQWERTYキーボードを備えた幅広タイプのストレート型端末。ソフトバンクモバイル端末としては法人向けに販売された「X01NK」の後継モデル。薄く小型になり、新たにカメラやGPS、HSDPAに対応した。Xシリーズの料金プランを利用できSIMロックもかけられているが、ソフトバンクロゴはなく、Nokiaブランドの型番のまま発売する。
Nokia E71は、新たに320万画素のAF(オートフォーカス)カメラを搭載する。カメラの基本的な使い勝手は従来のノキア製端末とほぼ同じで、[T]キーでAF操作、右側にオーバーレイ表示されるメニューから十字キーとエンターキーで撮影設定の変更などが行える。なお、本体右側面のキーではカメラ操作は行えず、同じく冬モデルとして発表された「Nokia N82」などのように端末を横向きに構える“デジカメスタイル”で撮影する仕様にはなっていない。この辺はやはりビジネス色がやや濃いEseriesであるということなのだろう。
GPS対応機能は、世界対応の「Nokia Maps」と、主に国内向けの「NAVITIME」をプリインストールする。
Nokia Mapsも日本国内で一応使えるが、NAVITIMEと比べると地図が簡略化されすぎているので満足には使えない。説明員によるとNokia Mapsの地図は他社からライセンス提供されているものなので、日本国内の地図データの充実は現時点では難しいとのこと。この点で、(有料とはいえ)NAVITIMEが利用できるのは安心だ。また、国内でも利用できる地図アプリとしてはGoogle Maps用アプリケーションでもGPSを利用できると思われる。
Nokia E71はX01NK(Nokia E61)と同じくSymibian OS/S60 3rd EditionをOSに採用する。ただ、細かなリビジョンアップはもちろん施されており、一部項目のメニュー割り当てなども変更されていた。各種Officeデータを閲覧できるQuickOfficeやPDFビューワ、ZIPファイルの解凍ツールなども最初からインストールされており、POP3/IMAP対応のメールクライアント機能とあわせて、ビジネスでの利用を強力にサポートする。このほか、Flash Playerも刷新されたバージョンがインストールされており、2008年10月時点ではX02NKでは一応サポートしていないFlash Videoの再生も行えた。
普段利用する細かな機能もいくつか改善されている。例えばカレンダーは月表示でカーソルを合わせた日のスケジュールの内容を確認できるようになり、アドレス帳は、今までオプションメニューから呼び出さなければならなかった機能を右キーを押すだけで利用可能になっていた。
機種名 | Nokia E71 |
---|---|
サイズ(幅×高さ×厚み) | 約57×114×10ミリ |
重さ | 約127グラム |
連続通話時間 | 3G:約270分 GSM:約630分 |
連続待受時間 | 3G:約480時間 GSM:約408時間 |
メインディスプレイ | 2.36インチQVGA(320×240ピクセル)TFT液晶 |
サブディスプレイ | ─ |
カメラ | AF付き320万画素CMOS(サブカメラ有効30万画素CMOS) |
外部メモリ | microSD/microSDHC(2GバイトmicroSD同梱/最大8Gバイト) |
対応サービス | 世界対応ケータイ(3G+GSM)、HSDPA、PCサイトブラウザ、PCメール、S!GPSナビ、新絵文字 |
主な機能 | 無線LAN(IEEE802.11 b/g)、A-GPS、SMS、MMS、Eメール(POP3、IMAP、SMTP)、ライフモード切替機能、QuickOffice、Adobe Reader、ポッドキャスト、FMラジオ、インターネットラジオ、Flash Lite 3、YouTubeアプリ、Emailウィザード)など |
ボディカラー | グレースティール、ホワイトスティール |
発売 | 2008年12月中旬以降 |
関連キーワード
IMAP | POP | X01NK | 金属ボディ | 待受画面 | E61 | GSM | HSDPA | ソフトバンクモバイル | 無線LAN | ビジネスユース | カスタマイズ | Flash Lite | mixi(ミクシィ) | NAVITIME(ナビタイム) | X02NK | YouTube
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