操作性やレスポンスが向上、8.1Mピクセルならではの描写力はさすが──「EXILIMケータイ W63CA」:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(5/5 ページ)
待望の2代目“EXILIMケータイ”「EXILIMケータイ W63CA」が登場。国内携帯カメラ最高クラスの8.1MピクセルCMOSをはじめ、顔認識AFや逆光補正機能など、デジカメのトレンドもしっかり取り入れて大きく進化した。今度もどれだけ“EXILIM”しているのか、早速その画質と使い勝手をじっくりチェックしていこう。
最後に室内作例と動画撮影もチェックしていこう。
すみません。手前の黄色いラバーダックにピントを合わせたつもりが、マクロモードにしなかった(カメラは“ピントを合わせたよ”と示したので、大丈夫と思って油断してしまった)ので後ろにピントが合っていた。こちらはご了承を。1枚目が蛍光灯下。2枚目が白熱灯下でフォトライトオン。3枚目は白熱灯下。4枚目は白熱灯下で手ブレ補正オフで撮っている。白熱灯下だと、やや赤みが残るセッティングになっている。
では高感度撮影はどうか。
暗い部屋でISO1600まで感度を上げて撮ってみた。さすがにノイズが増え、さらにノイズリダクションが強くかかるのでディテールはつぶれてしまうが、ここまで自分の設定で感度を上げられるのが重要だ。
動画は、最大30フレーム/秒のVGAサイズ(3GPP2)で撮れる。
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やはり、EXILIMケータイは“EXILIM”していた
EXILIMケータイ W63CAは、前モデルのW53CAよりぐっとデジカメっぽく進化していた。
画質面は、特に人物の肌色の発色傾向が安定していることと、青空がきれいに撮れるのが印象的だ。逆光補正機能も使ってみると便利で、撮影シーンによりかなり重宝しそうだ。また、8.1Mピクセルに画素数が増えたことで、仕上がりの安定感が増したことも高く評価したい。CMOSセンサーは高感度時のノイズ発生を抑えるのが難しいのだが、その点もなかなかがんばったといえる。
操作系もW53CAより使いやすくなった。なお、ディスプレイを裏返して折りたたむ“ビュースタイル”だと、使えるキーが限られるのでどうしても“もどかしさ”は残ってしまう。これ以上使い勝手を上げるには、ディスプレイをタッチパネルにするか、空きスペースにタッチセンサーを設けるといったことになるだろうか。あと、撮影時の向き判別のためのモーションセンサーもほしい。
ともあれ、EXILIMケータイ W63CAはVisual ワイドVGAの有機ELディスプレイやワンセグ、おサイフケータイもある、auの“ほぼ全部入り”端末。カメラ機能を重視する人はもちろん、前モデルのW53Aを買うか悩んだが結局見送ったauユーザーは買って損はないと思える楽しく遊べる端末である。
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