第8回 データを“画像”として持ち歩ける「バーコード」を活用する:今すぐ使えるケータイレシピ(2/2 ページ)
ケータイの「何となく知っていたけど使っていない」機能や、「実はこんな使い方もある」という活用法を取り上げる本コーナー。第8回では、バーコードリーダーをはじめ、ケータイの「リーダー機能」を取り上げる。
作成したバーコードをショートカット登録する
ケータイに保存した(自分のプロフィールの)バーコードは、すぐに表示できるようショートカット登録しておきたい。ドコモのNECやパナソニック モバイルコミュニケーションズ製端末は、デスクトップに画像を登録でき、バーコードデータも同様に登録できる。auのKCP+対応機種も、待受ショートカットにバーコードデータを登録できる。(※ほかにも待受画面にショートカット登録できる機種はあるが、ここでは割愛する。ショートカットについては別の機会に詳しく触れたい)
待受画面にこだわらないのなら、バーコードを待受画面に設定するという方法も、あるにはある。1つのバーコードがぽつんと待受表示されるのはかなり味気ないが、一部機種で可能な、同じデータを「並べて表示」する設定にすれば、“ユニークな待受画面”に見えなくもない。
また、最近はサイクロイド型やスライド型など、縦画面と横画面で待受画面を個別に設定できる機種も多い。そこで、縦画面の待受はそのままで、横画面の待受にバーコードを設定すれば、必要なときだけ横画面に切り替えて素早くバーコードを表示できる。
読み取り精度の高い「名刺リーダー」にも注目
バーコードリーダーよりは対応機種が限られるが、テキストを読み取れる「テキストリーダー」と、名刺を読み取れる「名刺リーダー」を搭載した機種もある。
テキストリーダーは、印刷物の文字を読み取り、テキストデータとしてケータイに保存できる機能。読み取ったテキストをメール本文にコピー、アドレス帳やメモ帳に登録できる機種もある。ただし読み取れる範囲が狭く、読み取り精度もそれほど高くない(機種が多い)ので、単純にメモとして残すのなら、カメラで接写した方がよさそうだ。テキストリーダーは、WebサイトのURLや住所など、「入力するのが面倒だけどデータとして保存したいもの/データにアクセスしたいもの」の読み取りに活用したい。
名刺リーダーはシャープ製端末の多くに搭載されており、名刺を読み取るだけで、名刺に記載されているデータをアドレス帳に登録できる。シャープ製端末の名刺リーダーには、テキストリーダーよりも精度の高いエンジンが使われており、ほぼ正確にデータを読み取れる。プライベートなアドレスデータはバーコードリーダーで、仕事のアドレスデータは名刺リーダーで……と使い分けるといいかもしれない。
バーコードリーダー | ケータイでバーコード作成 | バーコードのショートカット登録 | テキストリーダー | 名刺リーダー | |
---|---|---|---|---|---|
対応機種 | ほぼすべての現行機種 | au端末やソフトバンクモバイルのシャープ製端末など | 一部機種 | 一部機種 | シャープ製端末など一部機種 |
起動/設定時間 | 約1分(起動+読み取り+登録) | 約3分 | 約30秒 | 約1分(起動+読み取り+登録) | 約1分(起動+読み取り+登録) |
料金 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
お役立ち度 | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
簡単操作度 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
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