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コラム

第4回 “ベーシックとバリュー”、結局何が違う?ケータイの「分離プラン」を改めて考える(2/3 ページ)

前回は「分離プラン」と合わせて導入された分割払いにおける端末購入について触れた。今回は従来モデルに近い形で残されたNTTドコモのベーシックコースとバリューコース、KDDIのフルサポートコースとシンプルコースの違いを比較するとともに、イー・モバイルの分離プランの仕組みを考察する。

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 KDDIの場合は、典型的な分離プランである「シンプルコース」に対し、従来の方法に近い「フルサポートコース」も相応のメリットが存在する仕組みになっている。

 シンプルコースの基本料金はフルサポートコースより840円安いと仮定(誰でも割を適用し、プランSSシンプル以外のプランを選択する場合)すると、実質割り引き額は合計2万160円となる。この場合、2万1000円の値引きがあるフルサポートコースの方がわずかながら割り引き額が多いことになる。

 また、フルサポートコースは基本料金が高い分、auポイントプログラムの“マンスリーポイント”が貯めやすい(ドコモと同様に、シンプルコースの分割払い額はマンスリーポイント取得の対象にならない)上、付与率も高い。さらに24カ月を過ぎると基本料金が安いシンプルコース用の料金プランに移行できるので、移行する手間を惜しまなければ“24カ月以降も使い続けると損してしまう”という心配は少ない。

 ちなみにフルサポートコースの契約解除料は6カ月単位で下がるので、機種変更のタイミング次第で5000円以上も額が変わる場合があるのには少し注意したい。ただしフルサポートコースは誰でも割の契約解除料9975円が免除される特典がある。24カ月より前の“誰でも割契約中の解約”に限ると、フルサポートコースの方がおおむね割安になると思われる(ちなみにこの場合、機種変更なら「誰でも割」の解約は任意である)。

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 ソフトバンクモバイルとウィルコムは、2009年1月現在も従来の方法で端末を購入できる。

 この場合、ほぼすべての端末が分離プランで購入するより24カ月間の実質端末価格は高いが、短期間で解約する場合は割安になる場合もある。例えば“出張期間中の3カ月だけ利用したい”というシーンにおいては、分離プランで購入してしまうと相当割高になるわけだ。もちろんキャリア側も短期解約に関しては「あまりありがたくはないユーザー」と考えると思われ、相応のリスクがあることは覚悟しておく方がよいかもしれない。ちなみに上記のような短期利用には、プリペイド端末の方が向いているだろう。

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