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ソフトバンクモバイル、大量のパケット通信を行うユーザーに帯域制御を実施
ソフトバンクモバイルは、短期間に大量の通信を行うパケット定額ユーザーを対象にした、通信速度の制御を発表した。6月から10月末まで試験を行い、速度制限をする条件を決め、11月から正式に運用する。
ソフトバンクモバイルは5月26日、パケット定額サービスに加入し一定期間に大量の通信を利用するユーザーに対して、通信速度を制御する試験を実施する。
通信速度の制御は、通信品質とネットワーク利用の公平性を確保するためのもの。6月1日から10月31日まで試験的に制御を行い、ユーザーへの影響と対策の効果を検証して11月から正式に運用する。なお対象になるのはソフトバンクモバイル網を利用する音声端末のみで、イー・モバイル網を定額で利用する「C01LC」は対象外。多短期間に大量の送受信を行うなど、サービスの使い方によっては速度が落ちる場合があるが、通信は遮断されないという。
ソフトバンクモバイル広報によると、「一日中接続してパケット通信を行うようなケースを除き、通常の使い方であれば制御の対象にはならない。速度制限を行う条件や、全体のどれくらいが対象ユーザーになるかを試験を通じて調査したい」としている。
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