はてながモバイル向け位置情報サービス「はてなココ」を開始:ゲーム&口コミ要素を備えたソーシャルツール
はてながモバイル向け位置情報サービス「はてなココ」を開始した。友人と居場所の情報を共有したり、ゲーム感覚でポイントを貯めたり、スポットに対するレビューができたりと、位置情報サービスのトレンド要素が盛り込まれている。
はてなは4月12日、位置情報を使ったモバイル向けコミュニケーションサービス「はてなココ」を開始した。訪れた場所の情報を端末のGPS機能を使って友人と共有できるWebサービスで、携帯電話やiPhone・Android端末のブラウザに最適化している。利用に応じてポイントや開拓スポット数が増えるといったゲーム要素を盛り込み、アバターの作成機能や、スポットに対するレビュー機能なども用意した。
はてなココは、自分が今いるスポット(地点情報)を表明する「イマココ」機能を備え、「ともだち」とよばれる登録ユーザーと近況や居場所の情報を共有したり、ともだちのイマココにコメントをしたりできる。イマココの情報はmixiやtwitterなどの外部サービスへ同時投稿することも可能だ。
スポット情報は約1万件が登録され、ユーザーが自分で作成することもできる。また、スポットに対してレビューを投稿する機能も設けられた。スポットはそれぞれWebページを持ち、住所などの情報に加え、スポットに対する最新のイマココやレビューが表示される。これらのスポット情報は、はてなココのユーザー以外でも閲覧でき、店舗や施設の口コミ情報源としても機能する。
さらにイマココを利用すると、「コココイン」と呼ばれるポイントや、開拓したスポットの数が増え、ゲーム感覚で自分のステータスをアップデートできる。また、自分自身の分身としてアバター「ハッピィ」を作成する機能も設けた。ハッピィは携帯電話のFlash Liteを使ってパーツのカスタマイズが可能。服やアクセサリーなどのアイテムも多数提供し、サービスを利用することで得られる「カラースター」と交換することで入手できる。カラースターはNTTドコモのケータイ払いによる購入にも対応している。
また、イマココを表明する際に写真をメールでアップロードすることも可能で、ハッピィや手描き風のコメントを加えた画像に加工できる。また、同じスポットにイマココを利用しているユーザーがいる場合は、そのユーザーのハッピィが写真に写りこむ仕掛けになっている。
同社は今後、ユーザーからの意見を元に、システムの改善やスポット情報の追加を継続して実施していく考え。また、スマートフォン向けアプリも提供を予定している。
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