ニュース
KDDI、Javaで開発できる「EZアプリ (J)」を来春に追加
KDDIは、EZアプリの新プラットフォームとして、オープンアプリプレイヤーをベースとした「EZアプリ (J)」を追加する。Javaによるアプリ開発が可能になるほか、メモリ容量やアプリのサイズがBREW版EZアプリより拡大し、通信制限もなくなる。
KDDIは10月27日、au端末のアプリケーション「EZアプリ」に、Javaを使ったプラットフォーム「EZアプリ (J)」を追加すると発表した。2011年春の提供を予定。春モデルの「T006」に加え、対応端末は順次拡大する。
EZアプリ (J)は、従来から提供しているJavaアプリ再生プログラム「オープンアプリプレイヤー」がベースとなっており、アプリックスのJBlendで構築したJava VMを挟むことで、BREWプラットフォーム上でJavaアプリを動作させる。新たに3Dグラフィックの描画機能やアプリデータをSDカードに書き込む機能を追加したほか、メモリ容量やアプリのサイズを増やしている。また、従来のBREW版EZアプリは1日最大6Mバイトまでの通信制限があったが、EZアプリ (J)に通信制限はない。
BREW版EZアプリは、EZアプリ (J)の導入に合わせて「EZアプリ (B)」と名称を改め、「EZアプリ」は2つのプラットフォームの総称となる。
同社は開発者向けに、新プラットフォームを使ったアプリケーションの作成ガイドを、Webサイト「EZfactory」で公開している。
機能 | 内容 |
---|---|
Java実行環境構成 | J2ME/CLDC1.1/MIDP2.0 + 拡張API |
アプリから利用可能なメモリ(RAM) | 16Mバイト |
アプリサイズ | 最大2Mバイト |
通信機能 | HTTP/HTTPS |
サウンド機能 | MIDI + SMAF Phrase |
3Dグラフィックス描画機能 | MascotCapsule V3、OpenGL ES (独自拡張) |
SDカードアクセス | JSR-75 FileConnection API経由 |
関連記事
- BREWに新プラットフォーム、Android向けアプリ市場にも注力――KDDI鴨志田氏
ゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2010」でKDDIの鴨志田博礼氏が、auケータイ向けに新しいアプリプラットフォームを追加する計画や、Androdアプリへの取り組みを説明した。 - BREW携帯の人気サービスがスマートフォンに――KDDI、Android向けアプリを拡充
au Smart Sports、au one GREE、au one ニュースEX、じぶん銀行……。auのBREW端末向けサービスの数々がスマートフォンに対応する。 - ふぉーんなハナシ:auのAndroid向けアプリ、通信量の3Mバイト制限は?
auのEZアプリは1日の通信量が3Mバイトに制限されているが、Androidアプリも同様の制限があるのだろうか。 - 写真で見る「T006」
スライド式ボディに12.2Mカメラを搭載したauの防水モデル「T006」。1GHz駆動のSnapdragonを搭載するなどスペックは高い一方、外観は丸みのある親しみやすいものになっている。発表会場にあったモックアップで、そのデザインを見てみよう。 - 使いやすいメール機能と多彩なイルミを備えた高機能防水スライド――「T006」
春モデルとして登場する「T006」は、女性をメインターゲットとする防水スライドモデル。多彩なイルミやメールを使いやすくする機能を搭載し、WIN HIGH SPEEDにも対応。高速CPUの搭載によるキビキビした操作性も魅力だ。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.