これさえあれば、とりあえず安心?――“ほぼ全機種対応”のモバイルバッテリー「PowerWalker」を試す:2台同時充電が便利
PCケースや電源ユニットなどの自作PCパーツを販売するPOWEREX-JAPANが、モバイルバッテリーを発売した。全8種のアダプタで、ほとんどのスマートフォンやタブレット、ケータイに対応するが、モバイルバッテリーとしての基本的な性能はどうなのか。
スマホのバッテリー切れは勘弁
最近、HTC EVO WiMAX ISW11HTとbiblioの2台持ちから、EVO WiMAXに一本化した。今までケータイで行っていた、メールや電話もスマートフォンで行うようになり、スマートフォンのバッテリー消費が早くなった。平日は夜まではかろうじてバッテリーは残っているものの、仕事帰りに飲みに行くなどという話になれば、まず間違いなくバッテリー切れとなる状況に陥る。
もちろんWiMAXスマートフォン1台持ちにしてからは、バッテリー管理に気をつけるようにはなっている。しかし、夜寝ている間に充電し忘れたり、WiMAXを有効にしたままにするなどのミスはたまに起きてしまう。ケータイならば、夜に充電し忘れたくらいですぐにバッテリー切れになることはほとんどないが、EVO WiMAXは充電の機会を逃すとバッテリー切れの危機に陥ることがよくある。
スマートフォンユーザーならば、そんなピンチに遭遇したことは一度はあると思う。2台持ちだったころはどちらかのバッテリーが切れてもなんとかなったが、もうそんなことを言ってはいられない。というわけで今回は、POWEREX-JAPAN(以下、POWEREX)のモバイルバッテリー「PowerWalker C5500」を導入し、使い勝手を検証する。
8種類のアダプタで、ほぼ全機種に対応
PowerWalkerシリーズは、付属する8種類のアダプタにより、さまざまなモバイル端末を充電できるのが特徴だ。iPhone/Android端末のほかGALAXY Tab/Optimus Pad L-06C、iPad、フィーチャーフォンにも対応する。容量が2800mAhの「C2800」と5500mAhの「C5500」の2種類を用意する。
どちらも1アンペア出力の5ボルトUSBポートと本体充電用のUSB micro-B端子を備える。C5500は出力用のUSBポートを2つ装備し、別途ケーブルを用意すれば2台同時の充電も可能だ。
使い方はとても分かりやすい。本体と端末を付属のケーブルでつなぎ(端末に合ったアダプタを選んで接続する)、本体前面のボタンを2秒程度長押しすると充電が始まる。充電を止めたいときは、再びボタンを2秒程度長押しすればよい。非接続時は15秒経過すれば自動的に電源がオフになる。
充電中(端末への充電でも、本体の充電でも)は本体前面のLEDが点灯し、バッテリーの残量を表示する。LEDは4つあり、点灯するLEDが多いほど残量が多いことを示す。LEDが残り1つになると、しばらくすると電源が自動的にオフになる。また、充電中でなくとも、ボタンを単押しするとLEDが2秒ほど点灯し、バッテリーの残量が分かるようになっている。
充電のスピードはなかなか、本体のバッテリー管理に注意
それでは、ケーブルを接続して充電してみよう。一例としてEVO WiMAXがどれくらいの早さで充電されるのか調べた。移動中に充電しつつ端末を使用したり、カフェで休むとき、ちょっとした用事を済ませているときに急速にバッテリーを回復してもらいたい。バッテリー残量10%のEVO WiMAXを1時間充電し、10分ごとのバッテリー回復具合を追ったのが以下の表だ。テストは3回行い、バッテリー残量の数値は3回の平均値となる。
バッテリー充電テスト(画面表示、WiMAXアンテナはオフ、アプリ「battery mix」を起動) | |
---|---|
経過時間 | バッテリー残量 |
0分 | 10% |
10分 | 19% |
20分 | 28% |
30分 | 38% |
40分 | 49% |
50分 | 58% |
60分 | 67% |
結果を見ると、およそ10分で9%という早さで充電されている感じだ。これは付属ACアダプタとAC電源で充電する場合と同等の早さだ。残量が0%からでも約2時間弱でバッテリーはフル充電される。
ただし、製品に付属するUSBケーブルを用いないと、充電速度が落ちる可能性があることに注意したい。EVO WiMAXに付属する充電用のUSBケーブルを本製品に接続したが、10分あたり約4%増加となり速度は半減した。製品付属のケーブルを用いれば、PCに接続した場合もおよそ10分で約9%バッテリーは回復する。
iPodやiPhoneを同時に接続し、EVO WiMAXと2台同時充電も行ってみたが、充電速度に変化はなかった。
3G接続にて、TwitterやWebブラウザなど普段使う通信をともなうアプリケーションを操作しながら充電してみたところ、20分ほど電車に乗っている間にバッテリーは15%ほど、10分換算で7%ほど充電された。なお、携帯しながらの充電は、スマートフォンも本機も温度がやや上がることに注意したい。接続部やバッテリー周辺の温度が約40度ほどまで上昇した。
一方、本体バッテリーの充電は、5ボルト/500mAhとなるPCのUSB接続において、フル充電になるまで7〜8時間を要する。本機の導入でスマートフォンのバッテリーは安心になるが、本体バッテリーの充電も忘れてはならない。利用シーンを考えると毎日充電する必要はないと思うが、気がついたら本体のバッテリーを充電する習慣をつけておくとよさそうだ。
携帯性はどうか。本体サイズは73.5(幅)×113.5(奥行き)×18(厚さ)ミリと、厚みを除けば大きめのスマートフォンと同じくらいのサイズだ。重量も160グラムと比較的軽量で、バッグに入れるにも苦にならない。専用ケースが付属し、携帯時のキズや汚れから本体を守ってくれる。
同時充電が必要なら5500mAhモデルを
C5500とC2800、どちらがよいか。2台同時充電が必要な場面がある、またはタブレットを充電するのならば5500mAhタイプが向いている。スマートフォン+ケータイなど複数台持ちの人にはもちろん、スマートフォンとiPodの同時充電もかなり便利な場面が多かった。
容量が少ない2800mAhはスマートフォン1台のみを持ち歩くような人、5500mAhモデルはたくさんのガジェットを持ち歩くような人に。切り替えアダプタが複数付属し、使い方も簡単なのでスマートフォンやケータイを持ち歩くほぼすべての人に勧められる。モバイルバッテリーの購入を検討しているならば、ぜひともチェックしてほしい。
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