オンラインであっさり手続き! ソフトバンクの「Xperia Z5」のSIMロックを解除してみた:VoLTEとテザリングは大丈夫?(2/3 ページ)
筆者が購入したソフトバンクの「Xperia Z5」が、購入から181日を経過した。つまり、SIMロック解除ができるということ。さっそくオンラインで手続きして他社SIMカードで使ってみよう。
いざ、SIMロックを解除!
SIMロック解除コードを発行しただけでは、端末のSIMロックは解除されない。解除するには、当該の端末での操作が必要となる。ソフトバンクのAndroid端末のロック解除手順はほぼ共通で、以下の通りだ。
- 端末の電源を切る
- 本体にソフトバンク以外のSIM(UIM・USIM)カードを入れる
- 「SIMロックの解除コード」画面が出たら、SIMロック解除コードを入力
- 「ロック解除」をタップする
- 成功すると、ホーム画面(または端末ロック画面)に戻る
ここで一部の人にとってハードルとなり得るのが「ソフトバンク以外のSIMカード」を用意することだろう。筆者は、手持ちの「ドコモnanoUIMカード」を利用して実行したが、「au Nano ICカード」や海外のSIMカードもロック解除に利用できる。
また、SIMロックの解除コードの入力画面では、Webで発行されたSIMロック解除コードを入力することにも注意したい。端末の画面ロックのPIN(暗証番号)や、SIMカードのPIN1/PIN2ロックコードやPINロック解除コード(PUK)ではない。連続して間違えると、最悪の場合通信が一切できなくなることもあるので気を付けよう。
ロック解除できているかを確認!
SIMロック解除の成功後、しばらく待つとSIMカードとひも付いた通信事業者(キャリア)の電波を検出し、電波レベル表示が更新されるはずだ。2分以上待っても表示が変わらない場合は「機内モード」のオフ、オンをすると電波を検出できることがある。それでも電波をつかむ気配がない場合は、端末を再起動してみよう。再起動しても電波を検出するそぶりを見せない場合は、何らかの理由でそのキャリアの電波をつかめない(圏外など)ということになる。なお、ソフトバンクのXperia Z5は、以下の通信方式と周波数帯(Band)に対応している。
- FD-LTE:Band 1/3/8
- AXGP(TD-LTE互換):Band 41
- W-CDMA:Band 1/8
- GSM:850/900/1800/1900MHz帯
ただ、電波を検出しただけの状態では、音声通話とSMS(ショートメッセージ)しかできない。データ通信をする場合は、別途APN(接続先)情報を設定する必要がある。端末設定で「アクセスポイント名」を検索してタップすると、APN一覧画面が表示される。
ソフトバンク以外のSIMカードを挿入すると、初期状態では1つもAPNがない状態となる。この画面の「+」をタップして新規APN登録画面を表示し、キャリアから提供された情報を入力しよう。入力し終わったら、メニュー(縦3点のアイコン)から「保存」を選ぶとAPNが登録される。
設定の保存後、再びAPN一覧画面に戻ったら、保存したAPNのラジオボタンを選択する。正しく設定されていれば、電波レベル表示に「4G(LTE接続時)」「3G(W-CDMA接続時)」といった接続モードが追加される。接続モードが出ない場合は、APN設定のどこかに誤りがある可能性が高いので、見直してみよう。
関連記事
- SIMフリースマホにキャリアの既存SIMを挿して使える?
大手キャリアのスマホが高すぎて買えません……。そこで、値段も手頃なSIMロックフリーのスマートフォンを買おうと思っているのですが、今使っているSIMカードを挿して使えるものなのでしょうか。 - auの「Xperia Z4」をSIMロック解除して格安SIMを使ってみた
2015年夏に購入した「Xperia Z4」のSIMロックを解除して、ドコモ系MVNOのSIMカードを使っている。あらためて、解除の方法と、その後の運用についてまとめた。 - オンラインで手続きかんたん! ドコモ2015年夏モデルの「SIMロック」を解除してみた
2015年5月発売の機種から原則義務化された「SIMロック解除」。NTTドコモはそのルールを一部変更し、条件を満たせば購入から6カ月を待たずに端末のSIMロックを解除できるようになった。その「条件」に当てはまる筆者は、自前の「ARROWS NX F-04G」のSIMロック解除に挑戦してみることにした。 - 携帯電話各社の「SIMロック解除」手続きについてまとめてみた
各キャリアから2015年5月以降に発売される携帯電話端末は、原則としてSIMロックの解除に対応している。そこで、各キャリアにおけるSIMロック解除手続きの方法を簡単にまとめてみた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.