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開発陣に聞く「JOJO L-02K」(ACT2):「スタンド使いはすれ違う」 前作にはないジョジョスマホの新コンテンツ(1/3 ページ)

「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボしたスマートフォン「JOJO L-02K」の開発者インタビュー。第2回では、オリジナルコンテンツに焦点を当てる。「擬音モード」や「JOJOエディター」「SBRトラッカー」とは?

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 「ジョジョの奇妙な冒険」とコラボしたスマートフォン「JOJO L-02K」の開発者インタビュー。ACT1では、社内や集英社と調整をする中で「単なる第2弾では意味がない」「スマートフォンとして新しいことがする」といった考えを共有し、「コミュニケーション(ジョジョニケーション)」を軸にしながら開発を進めてきたことをお伝えした。その中で生まれた機能の1つが「擬音モード」だったという。

 今回もNTTドコモ プロダクト部 第二商品企画担当の鹿島大悟氏と、プロダクト部 第一商品企画担当の津田浩孝氏に話を聞いた。

JOJO L-02K
JOJO L-02Kの企画、開発を担当したドコモの津田浩孝氏(左)と鹿島大悟氏(右)

あえて音は鳴らさない「擬音モード」

―― その擬音モードについて、解説をお願いします。

津田氏 端的に言うと、スマートフォンの着信音や操作音を、擬音で表現するというアイデアです。細かいところでは、ページをめくるときの音で「パラリ」というのがあります。

―― ん? パラリって擬音、原作にありましたっけ……?

津田氏 あります。康一君の……。

―― あー、ヘブンズ・ドアーで本にされたときの!

津田氏 話が早い(笑)。(※第4部の登場人物 広瀬康一が、漫画家のスタンド使い 岸部露伴の能力によって本にされてしまったシーン)

―― 擬音の描き文字も、作品から取っているんですか?

鹿島氏 そうですね。基本的に原作の素材を使わせていただいています。

―― 探すのも大変ですよね。この書体がいいとかも……。

鹿島氏 それはなかなか大変でした。

―― 何パターンほどあるのでしょうか?

鹿島氏 実は、これ自体にそれほどたくさんのパターンがあるわけではありません。通知で少し条件を含めて3パターン。あとはページめくり。他に、擬音モードをオンにすると演出が変化するものもあります。

JOJO L-02KJOJO L-02K マナーモード中に通知があると、作中の描き文字が表示される「擬音モード」

―― 実際に音は鳴らないんですよね?

津田氏 あくまでマナーモードにしているときに、擬音モードになります。

鹿島氏 音が出るときは、擬音モードは設定できません。ちなみに、ここから(通知バーから呼び出せるショートカット)から設定もできます。

―― すごい、こんな特等席に(笑)。

津田氏 今のスマートフォンは「さみしいところがあるよね」という話が出ました。各機種で心地よいサウンドやかわいいサウンドはありますけど、スマートフォンはマナーモードのまま、ヘタをしたらサイレントモードのままにしているという人がかなりいます。せっかくなので、そこをもう少し情緒的に楽しめる仕掛けができないかな、ということで擬音モードを提案しました。

 アラームも擬音にするというアイデアもありましたが、「起きられない」と言われてボツになりました(笑)。

―― ジョジョのサウンドは作れないですよね。

津田氏 これがオリジナルだと言って作っても、人によって鳴っている音は違うはずなので、本当の原点は擬音しかないんですよね。

―― でも、発表会で吉澤社長がJOJO L-02Kを紹介するときは、音が出ていましたよね? あれは……。

JOJO L-02K
2017年10月の発表会にて。ドコモの吉澤社長がプレゼンした時には、確かにリアルな“サウンド”が鳴っていた

津田氏 あれは、ジョジョのスライドが表示されているときにカッコイイ擬音を表示してくれ、とわれわれがむちゃを言ったのが発端です。いろいろ調整をしてくれて、じゃあ吉澤が話し終わる前に擬音を表示しましょうと。で、今度それをやって予行演習をしたら、(吉澤氏から)「ちょっと間が持たない」と言われて……。音を付けることで場面転換がうまくいくのではと。商品とは別の話で、プレゼンテーションの演出ですね。

鹿島氏 端末のコンセプトからも、音を入れるのは初期から外していました。

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