「通信容量」「端末」に「サポート」――料金以外のポイントで「格安SIM」を選ぶ:2018年春の「格安SIM」選び(後編)(2/3 ページ)
最近のMVNOサービス(格安SIM)は料金以外の差別化要素が多く見られるようになった。この記事では、「データ通信容量」「セット販売端末」「サポート」といった側面から注目すべきサービスをピックアップする。
家族で! 複数台で! 通信量をシェアできるサービスは?
大手キャリアでは、通信容量を家族間でシェアしたり融通したりできるサービスを用意している。家族での利用や1人でも複数台利用することを想定したプランは、MVNOサービスにもある。IIJmioの「ファミリーシェアプラン」やイオンモバイルの「シェア音声プラン」はその例だ。
家族(複数台)利用のニーズは高いため、他のMVNOサービスでも用意しているケースが多い。気になる人はぜひ調べてみてほしい。
プラン名 | IIJmio ファミリーシェアプラン |
---|---|
月額料金 | データSIM:2560円(タイプDのみ) SMS対応データSIM:2700円(タイプD)または2560円(タイプA) 音声SIM:3260円(タイプD/A選択可 ※1) (いずれも月間通信容量は12GB ※2) |
追加SIMカード料金 | 1枚月額400円(最大10枚まで利用可能 ※3) |
※1:5月31日までに契約するとキャンペーン適用で1年間月額300円引き ※2:5月31日までに契約するとキャンペーン適用で1年間3GB増量 ※3:SMS対応データSIMの場合は1枚月額140円、音声SIMの場合は1枚月額700円を加算 |
スマホと一緒に買い換える! 端末セットのバリエーションが豊富なサービスは?
ここまで紹介してきたサービスはSIM単体で提供されているものが中心。しかし、スマホやタブレットをセット購入できるMVNOサービスも多い。
セットで購入・契約するメリットは、SIMカードと組み合わせて動作確認されていること。SIM単体で購入・契約すると、「SIMの形状違い」「相性問題で動かない」といったトラブルが発生しうる。セットなら、そのようなトラブルとは無縁だ。
今回は、4月中旬現在で取り扱い機種数の多いMVNOサービスを紹介する。
- イオンモバイル:35機種(ASUS、Huawei、シャープ、富士通、Alcatelなど)
- 楽天モバイル:28機種(ASUS、Huawei、シャープ、富士通、HTC、ZTEなど)
- IIJmio:24機種(ASUS、Huawei、シャープ、富士通、Motorolaなど)
機種数が多いということは、より自分に合ったスマホを探しやすいということ。MVNOサービスによっては“限定カラー”を扱っていることもある。価格設定も案外違うことが多いので、いろいろ比べてみても良いだろう。
どうしてもiPhoneが良い! iPhoneを取り扱うMVNOサービスは?
通常、MVNOサービスがSIMカードとセット販売するスマホはAndroidのSIMロックフリーフリー機種。しかし、「どうしてもiPhoneを使いたい!」という人も少なくないはず。
そこで、いろいろな手段を尽くしてiPhoneを取り扱っているMVNOもある。ただし「いろいろな手段」と書いた通り、中古品・再整備品やCPO(メーカー公認再整備品)がほとんどだが、UQ mobileやBIGLOBEモバイルのように正規品を取り扱っているケースもある。
iPhoneを取り扱っている主なMVNOサービスは以下の通り。
- UQ mobile:iPhone 6sとiPhone SEを販売中(正規品)
- J:COM MOBILE:iPhone 6sを販売中(再整備品)
- 楽天モバイル:iPhone SE(海外モデル)とiPhone 6s Plus(CPO)を販売中
- OCN モバイル ONE:iPhone SEを販売中(海外モデル:gooSimseller経由)
- mineo:iPhone 6sを販売中(海外モデル)
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