「通信容量」「端末」に「サポート」――料金以外のポイントで「格安SIM」を選ぶ:2018年春の「格安SIM」選び(後編)(3/3 ページ)
最近のMVNOサービス(格安SIM)は料金以外の差別化要素が多く見られるようになった。この記事では、「データ通信容量」「セット販売端末」「サポート」といった側面から注目すべきサービスをピックアップする。
事前に試せる! スマホのお試しサービスのあるMVNOサービスは?
「自分の住んでいる場所でMVNOサービスを快適に使えるのか?」「ケータイからスマホに乗り換えても大丈夫なのか?」という不安はつきまとうもの。しかし、中にはスマホのお試しサービスを提供しているMVNOサービスもある。
トーンモバイルでは、同サービスを販売しているTSUTAYAの店頭(一部を除く)で「TSUTAYAのスマホ おためしレンタル」を実施している。同サービスのSIMカードと専用スマホ(TONE m17)を7泊8日(1週間)無料で貸し出してくれる。
イオンモバイルでも、SIMカードの即日渡し対応に対応するイオン店頭やイオンモバイルショップで「イオンモバイル無料貸し出しサービス」を実施している。同サービスのSIMカードと富士通コネクテッドテクノジーズ製スマホ「arrows M03」をセットで最大1週間(貸し出し当日を含む7日間)借りることができる。
いずれのサービスも、実店舗が近くにあることが大前提のサービスであるが、近くに貸し出し対象店舗があったらこれほど心強いサービスもないだろう。
困った時に力強い! サポートサービスの充実しているサービスは?
MVNOサービスの多くは、専門の店舗を持っていないか、持っているとしても数が非常に限られる。サポートは電話やWebチャットが中心で、大手キャリアと比べると「手薄」な感じは否めない。
しかし、中には実店舗網を生かした対面サポートに力を入れているMVNOサービスもある。ヤマダニューモバイルは、全国のヤマダ電機グループの取扱店で対人で相談、申し込みが可能だ。イオンモバイルも、全国のイオンの店舗でトラブル時のサポートを受け付けている。
トーンモバイルは店舗でのサポートやスマホ教室を無料で提供している。店舗網はまだ少ないが、店舗が近くにない場合も電話サポートを無料で受けられる(TONE IP電話以外では通話料は有料)。
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