新バージョンの実力は? レンズ交換式iPhoneケース「ShiftCam 2.0」を試す:荻窪圭のiPhoneカメラ講座(2/4 ページ)
2017年夏に紹介したカメラレンズ付きiPhoneケース「ShiftCam」に新バージョンが登場。というわけで早速試してみるのである。
6つのレンズを撮り比べてみよう
レンズユニットの構成は、先代と同じ。
メインカメラ側のレンズは「広角」「魚眼」「マクロ(10倍)」の3つ。望遠カメラ側はは「望遠(2倍)」×2と「マクロ(20倍)」の3つだが、2つの望遠レンズは同じものなので、レンズは実質5枚、ということになる。
では実際の写りの違いを見ていこう。
素の状態(iPhone Xのレンズ)
素の状態、つまりiPhone Xのメインカメラと望遠カメラそのものの写真をまず見てみる。これを基準に観ていくべし。
1段目のレンズ(広角×望遠)
レンズを1段スライドすると「広角×望遠」の組みあわせになる。
メインカメラ側は広角レンズ。画角が120度(35mmフィルム換算で12mm相当くらい)になる。望遠カメラ側は望遠レンズ。レンズの倍率は2倍なので、104mm相当くらいだ。
このように、メインカメラはより広角に、望遠カメラはより望遠に写せる。
2段目のレンズ(魚眼×望遠)
レンズをさらにスライドすると、「魚眼×望遠」の組みあわせになる。
メインカメラ側は魚眼レンズ。望遠カメラ側は1段目と全く同じ望遠レンズで、ここはちょっと残念。
作例を見れば分かる通り、魚眼レンズは「円形魚眼」。だが上下が少しはみ出てしまうのが残念。「対角魚眼」でも良かった気はする。
望遠側は先ほどと同じなので、作例は割愛。
3段目のレンズ(マクロ×マクロ)
3段目のレンズは、2枚とも「マクロ」。メインカメラ側が10倍、望遠カメラ側が20倍っていう倍率設定になっている。
マクロレンズにすると、至近距離にしかピントが合わなくなる。そこで、1段目・2段目とは別の作例を用意してみた。
今はなき20フランの硬貨(フランスは「ユーロ」になっちゃったからね)。2種類の金属を使ってるとことモンサンミッシェルがポイント。
かなり近づけないとピントが合わないので、ちょっと使いこなしにはコツが必要。また、望遠カメラ側のマクロレンズは、レンズと被写体の距離をわずかしか取れないので、光をどう入れるかが難しい。
なおiPhoneの標準カメラアプリは「暗い場所や被写体が近すぎると、2x(望遠)でもメインカメラを使う」という仕様になっている。確実に望遠カメラ側のマクロレンズで撮影したい場合は、使うカメラを手動で指定できるサードパーティ製のカメラアプリを用意しよう。
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