カードサイズの超小型ケータイ「NichePhone-S」にLTEモデル 2018年秋発売へ
フューチャーモデルの超小型ケータイ「NichePhone-S」のLTE対応モデルが2018年秋に登場する。単にLTEに対応しただけではなく、対応周波数帯(Band)の追加など、実用性をより高めている。
フューチャーモデルは2018年秋、SIMロックフリー携帯電話「NichePhone-S 4G(ニッチフォンエス フォージー)」を発売する。2017年11月から一般販売されている「NichePhone-S」の後継モデルで、新たにLTE(4G)通信に対応。より高速なテザリングを実現した。販売価格は未定となっている。
東京ビッグサイト(東京都江東区)で7月6日まで開催されている「第6回 店舗販促EXPO 夏」の同社ブースで、実機が展示中だ。
モバイル通信対応が大幅に拡充
先代NichePhone-Sのモバイル通信は、「W-CDMA」の「Band 1(2.1GHz帯)」にのみ対応していた。国内ではNTTドコモの「FOMA」、あるいはソフトバンクの「SoftBank 3G」のネットワークで利用可能だったものの、Band 1以外の周波数帯で構築されたエリア(「FOMAプラスエリア」や「プラチナバンド」エリア)には非対応だった。
新たに登場するNichePhone-S 4Gは、以下の通信規格と周波数帯に対応し、利便性の向上を図った(太字が新規対応規格・Band)。
- FD-LTE:Band 1/3(1.7GHz帯)/8(900MHz帯)/19(800MHz帯)
- W-CDMA :Band 1/6(800MHz帯)/8
- GSM:900/1800MHz帯
対応周波数帯は、NTTドコモのFOMAと「Xi」、ソフトバンクのSoftBank 3Gと「SoftBank 4G LTE」に最適化。先代では対応していなかったFOMAプラスエリアやプラチナバンドエリアでの通話利用を実現した。LTEに対応することで、Wi-Fi(無線LAN)テザリング利用時の最大通信速度も向上した。
ドコモやソフトバンク(Y!mobileを含む)、あるいは両キャリアのネットワークを利用するMVNOのnanoSIMカードを用意すれば、音声通話とテザリングを利用できる。ただし、VoLTEには非対応なので注意が必要だ。
本体は少し厚く バッテリー容量は1000mAhに
NichePhone-S 4Gのボディーサイズは約50(幅)×90(高さ)×9(奥行き)mmで、重さは約52g。先代と比較すると、幅と高さは据え置きつつも厚さは3mm、重さは14g増している。
厚みと重量が増してはいるが、それでも現代のスマートフォンと比べれば大幅に小ぶりで軽い。
厚みが増した分、バッテリー容量が向上し(550mAh→1000mAh)、それに伴い連続待ち受け時間も改善した(約72時間→約110時間)。加えて「ユーザーからの要望が多かった」(担当者)という独立したサイドボリュームキーも新設された。
なお、連続通話時間は約3時間に据え置かれている。
バッテリーの充電は、先代に引き続きポゴピンを介して行う。USB Micro-B端子を備えるポゴピンアダプターは先代と同じものだが、PCとデータのやりとりを行えるようになった(詳細は後述)。
キーデザインなど細かい改善も多数 純正ホルダーも発売予定
NichePhone-S 4Gでは、他にも以下のような細かい改善も施されている。
- テンキーを押しやすい形状に変更(配列はほぼ同じ)
- キーを長押しして機能を呼び出す「ワンタッチ機能」への対応(マナーモード、スピーカーホン、電話帳呼び出し、ボイスレコーダー、キーロック)
- プレフィックス発信に対応
- スピーカーホン(ハンズフリー通話)に対応
- 文字入力システムを「FSKAREN」(富士ソフト製)に変更(SMSなどで利用)
- 電話帳データのエクスポート(書き出し)に対応(SIMカード、PC経由)
- 電話帳データのPC経由でのインポート(書き込み)に対応
- PC経由のデータバックアップや端末ソフトウェア更新に対応
- 電話帳のソートに対応(五十音順)
- 通知LEDの新設(ディスプレイ上部)
本体の発売時には、カードホルダー兼用の純正ホルダーをアクセサリーとして用意する予定となっている。
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