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乱立する「QRコード決済」 普及の鍵を握るものは?:決済ビジネスカンファレンス2018(3/3 ページ)
ここ最近、キャッシュレス決済、特にQRコードを使用した決済サービスの動きが活発だ。大手からベンチャー企業まで多彩なサービスを提供している。QRコード決済を日本で普及させるためには何が必要なのか?
モバイル決済の向かう先
今後はどんなQRコード決済が伸びていくのだろうか? 森岡氏はその一例として、銀行口座と直結したサービスを挙げる。クレジットカードが不要なので、日本ではまだ利用比率の低いデビット決済の増加にもつながるかもしれない。
Japan Taxiが提供している、タクシー降車前に備え付けのタブレットのQRコードを読み取って運賃を支払える「Japan Taxi Wallet」は、QRコード決済の新しい形といえる。飛騨信用組合の「さるぼぼコイン」など地域限定のQRコード決済サービスも、専用端末不要で手軽に始められることから、今後さらに増えるかもしれない。
小暮氏は「キャッシュレスそのものは結果で、目的にしているわけではない」と話す。モバイル決済が増えれば、その分だけデータを収集でき、そのデータをどう利活用するかが重要になる。中国でもAlipayのアクティブユーザー5億人のデータ利活用が進んでいる。「日本では、各社がデータを囲い込むのでなかなかデータが大きくならず、競争力がどう影響するのかを懸念している。できるだけ早く、日本でもキャッシュレス化とデータ利活用が進みやすい世界を目指したい」(同氏)
まとめ
- QRコード決済は「低コストで導入できること」「デバイスを選ばないこと」が大きなメリット
- インバウンドの需要に対応しやすい
- アプリを介したコミュニケーションも取りやすい
- 決済とポイント付与が同時にできることが浸透すれば、さらに普及するかも
- 規格というより運用を統一する必要がある
- 決済+αの価値を提供できるかが重要
- 決済でたまったデータをどう活用するかが重要
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