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モトローラのAndroid Oneスマホ「motorola one」発表 5.9型でノッチありIFA 2018

Motorola Mobilityが、IFA 2018で初のAndroid Oneモデル「motorola one」を発表。5.9型のHD+ディスプレイを搭載し、画面上部にはノッチ(切り欠き)がある。日本での発売は未定。

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 Motorola Mobilityは8月31日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催中の「IFA 2018」にて、初めてのAndriod Oneモデル「motorola one」を発表した。9月から欧州、中南米、アジア太平洋地区で順次発売される予定だが、具体的な販売国は明らかにされていない。欧州での販売価格は299ユーロ。

 Android Oneは、Googleが主に新興国で展開するブランドだ。Pure Android(Androidの純正アプリだけをプリインストール)を搭載し、発売から18カ月のOSアップデートを保証し、セキュリティのアップデートも毎月行われることが特徴だ。

高コスパモデル「motorola one」、日本発売は期待薄?

 motorola oneは、5.9型のHD+ディスプレイを搭載。画面アスペクト比が19:9の縦長ディスプレイで、画面上部にノッチを設けた流行のデザインとなっている。

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縦横比が19:9のHD+ディスプレイを搭載。ノッチもある
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右側面にボリュームキーと電源キーを搭載
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左側面にはSIMスロット。説明員いわく「2枚のnanoSIMを挿せる」とのこと
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上部にはイヤフォンジャック
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底部のUSBポートはType-C

 背面パネルにもガラスを用いて、エッジ部に曲面加工が施されている。いわゆる「2.5Dガラス」と呼んで差し支えないだろう。価格のわりにはリッチな質感だ。Motorola端末の象徴といえる「M」のロゴには、指紋センサーが搭載されている。アウトカメラは1300万画素のメインカメラに200万画素の深度測定カメラを組み合わせたデュアルカメラとなっている。また、カメラで捉えた画像から情報を検索できる「Googleレンズ」に対応していることも特徴だ。インカメラは800万画素で、ポートレートモードも備えている。

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背面ガラスにもガラスを用いており、光沢のある美しい仕上がり
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デュアルカメラは1300万画+200万画素で、背景をぼかして主要被写体を際立たせる撮影が可能。Motorolaのロゴに指紋センサーを搭載している。日本でも発売されている「moto e5」と同じ仕様だ
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カメラアプリは「moto g6」などと共通しているようで、ポートレートモードを選択すると背景をぼかせる
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Googleレンズは、Googleアシスタント画面またはカメラアプリから起動でき、カメラで捉えた被写体をタップすると、検索結果が表示される
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800万画素のインカメラはノッチに搭載されている

 プロセッサはQualcommのSnapdragon 625(2.0GHz/オクタコア)で、メインメモリは4GB、ストレージは64GB。初期搭載OSはAndroid 8.1(Oreo)だが、早い時期にAndroid 9.0(Pie)へのアップグレードが可能になるという。バッテリー容量は3000mAhで、急速充電「Power Turbo」にも対応している。

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Androidの純正アプリをプリインストール。Motorolaの独自機能も備えており、moto gシリーズと大きな差分は感じられない

 アジアでの発売も予定されているが、日本での発売は未定とのこと。Motorolaは現在、日本ではSIMロックフリーで展開し、「Android One」ブランドはY!mobileが事実上独占しているので、販売される可能性は低いとみるのが妥当だろう。

インド向けの「motorola one power」も同時発表

 インド市場向けに発売されるAndroid Oneモデル「motorola one power」も同時に発表された。

 約6.2型(スペックシートには「15.7cm」と表記)で縦横比が19:9のフルHD+」ディスプレイを搭載し、プロセッサにはQualcommのSnapdragon 636を採用。アウトカメラは1600万画素+500万画素のデュアルカメラで、インカメラは800万画素と、グローバル向けのmotorola oneを上回るスペックとなっている。

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約6.2イ型の縦長ディスプレイは、解像度でもmotorola oneを上回る
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Android本来のUI(ユーザーインタフェース)で、Androidの純正アプリをプリインストール
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カメラを起動すると撮影モードは、PHOTO(オート)、PORTRAIT(背景ボケ)、EXPERT(マニュアル)だけと、シンプルだった
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インカメラでも背景をぼかす撮影が可能

 最大の特徴は5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、2日以上のバッテリー持ちを実現していること。もちろんMotorola独自の急速充電「Power Turbo」にも対応している。

 ミドルハイに位置付けられる仕様だが、背面パネルは金属製で、ロープライスモデルの印象だった。motorola oneと同じく、背面のロゴは指紋センサーを兼ねている。

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背面パネルは金属製で、指紋センサーを搭載。写真では分かりにくいが、下の方に「android one」のロゴが記されている

【訂正:2018年9月3日19時57分 初出時に、motorola oneの背面素材を「樹脂」としていましたが、正しくは「金属」です。おわびして訂正致します 】

米国限定発売の「5G moto mod」も参考出展

 IFA 2018では、Motorolaの製品はLenovoグループのブース内に展示されている。ブース内には、Motorolaが8月に発表した「5G moto mod」が参考出展されていた。

 これは米ベライゾンが8月に発売した「moto Z3」に装着できる専用のmoto modsで、5G用のアンテナやモジュールを搭載し、これを取り付けるだけで5Gの通信機能を拡張できるという。なお、Moto Z2 Playなど従来のMoto Zシリーズ端末には対応していない。日本向けに同様の製品が発売されるか否かについても公表されていない。

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Lenovoブースの入り口付近に、世界初の携帯電話「DynaTAC800」から、Motorolaの歴代の主要モデルを展示
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世界初の5Gモデルとして「5G moto mod」を出展
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ブース内では日本未発売の「Moto Z3 Play」も展示されていた
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日本未発売のmoto modsも展示されていた。これは背面に装着することで、Amazon Alexaのスマートスピーカーになるというもの

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