大きく、柔らかな印象になった「Apple Watch Series 4」実機レポート
Apple Watchの新モデル「Apple Watch Series 4」が発表された。これまで3世代にわたって続けてきたデザインをリニューアル。発表会場で実機に触れた感想をお届けする。
9月12日(現地時間)に米クパチーノのApple本社で開催されたイベントでは、iPhoneだけでなく、Apple Watchの新モデルとなる「Apple Watch Series 4」も発表された。
これまで3世代にわたって続けてきたデザインをリニューアル。ディスプレイサイズを大型化し、38mmは40mmに、42mmは44mmになった。ここでは、そのApple Watch Series 4を写真とともにチェックしていきたい。
一目で分かるのは、サイズが大きくなり、文字などの細かな情報がより見やすくなったことだ。両サイズともに30%以上大画面化しているため、ミリ単位にするとわずかかもしれないが、視認性に与える影響は思った以上に大きい。
また、これまでのApple Watchはディスプレイの上下左右がカーブしていたが、表示領域そのものは真四角だった。これに対し、Series 4は、iPhone X以降のiPhoneと同様、ディスプレイの四隅が丸みを帯びている。この影響もあってか、より柔らかい印象を与えていると感じた。
デザイン面では、時計の竜頭を模したデジタルクラウンのカラーリングも変化している。Series 3から、eSIMに対応したモデルのみ、デジタルクラウンの中央部分が赤くなっていたが、Series 4では赤が縁取りのみになっており、中央部分はケースの色に合わせられている。赤の面積が広く、ちょっと目立ち過ぎていると感じていた人にとっては、うれしい変更といえる。
また、側面を見ると分かるが、デジタルクラウンの下に、マイクのような穴がある。従来は全て反対側の側面に集約されていたものだが、Series 4ではスピーカーとマイクを離して配置。これによって、スピーカーの音量が上がるなどのメリットが生まれている。残念ながら発表会では音量まで聞く余裕がなかったため、どこまで聞きやすくなっているのかは確認できていないが、Siriや電話が使いやすくなりそうだ。
アルミケース、ステンレススチールそれぞれのケースに新カラーも加わった。アルミはPink Sandと、ステンレススチールはGoldと呼ばれるが、どちらも色合いはゴールドに近い。同時に、ゴールドのミラネーゼループも発売される。これをPink SandやGoldのケースに装着すると、ゴージャス感が出る。世代交代するごとに、フィットネス色が強くなっていたApple Watchだが、新色はアクセサリー感覚で身に着けられそうだ。
Apple Watch Series 4では、Nikeの「Apple Watch Nike+」や、老舗ブランド・エルメスとのコラボレーションモデルとなる「Apple Watch Hermes」も合わせて発売される。Apple Watch Nike+は、Sport Loopが新しくなっており、暗い場所で光を反射するという。夜のランニングなどに重宝しそうだ。Apple Watch Hermesには、新たなバンドとして、上下でカラーが異なるモデルが用意されている。文字盤もツートンカラーになっており、バンドと色味をそろえた格好だ。
こうしたデザインの変更を踏まえ、端末に内蔵される文字盤も新しくなっている。四隅のカーブに合わせてコンプリケーションを配置した文字盤は、コンプリケーションの数自体も8つあるなど、情報量が増えている。一方で、呼吸Appのエフェクトをモチーフにした、シンプルな文字盤もプリインストールされている。
一方で、売りの1つである心電図を測定する機能は、展示機では利用できなかった。会場の説明員によると、この機能にはソフトウェアアップデートで対応するという。ただし、医療機器として各国の規制当局から認可を得る必要があるため、米国以外での展開予定は発表されていない。また、会場の都合もあって、転倒検知機能も試せなかったことも合わせてお伝えしておきたい。
(取材協力:アップルジャパン)
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