ミニマリスト向けの4Gケータイ「Punkt. MP02」がカッコイイ:山根康宏の海外モバイル探訪記
スマートフォン全盛時代の今、シンプルなケータイが注目を集めています。スイスの「Punkt. MP02」は4G対応、しかもデザインに優れているとあって発売が楽しみな製品です。実機に触れる機会があったので紹介しましょう。
auの「INFOBAR xv」やドコモの「カードケータイ」など、ケータイの新機種が大きな注目を集めています。スマートフォン全盛時代の今、最小限のコミュニケーションが取れればいいと考える人も増えているのでしょう。海外でも必要最小限の機能に絞ったケータイが幾つか出ていますが、「Punkt. MP02」は4G対応、しかもデザインに優れているとあって発売が楽しみな製品です。実機に触れる機会があったので紹介しましょう。
スイスのPunkt.はデザインに優れたIT製品を数多く出していることで有名なメーカーです。デザイナーは無印良品の時計などもデザインしたジャスパー・モリソン氏。シンプルな中に変わらぬ価値をもたらす同氏のデザインコンセプトには定評があります。携帯電話は既に2Gのみに対応する「MP01」を販売中ですが、2018年冬に発売予定のMP02は4Gに対応し、利用エリアが広がります。
手に持ってみるとブラック1色にホワイトの「Punkt.」のロゴが映えるデザインは「美しい」の一言。本体サイズは51.3(幅)×117(高さ)×14.4(奥行き)mmで手のひらにぴったり収まりますし、ジャスト100gの重量は重さを感じません。
本体を机の上に置いたとき、緩やかな傾斜が付くような背面形状になっています。外出中だけではなく、自宅やオフィスに戻った時も、あえて見せるようにディスプレイできるデザインとなっているわけです。
本体サイズが小さいと手の平から滑って落としてしまいそうですが、心配無用です。本体背面側はサンド仕上げとなっており、滑り止め効果は抜群。これはカメラなどによく施される仕上げだそうです。つやを消した落ち着いた色合いもいい感じです。
さて初代の2Gモデル、MP01と比べてみました。ぱっと見たデザインはほぼ同じで、メーカーロゴの太さや各キーの形状が若干異なります。MP01を使っていたユーザーはそのまま違和感なく乗り換えられるでしょう。
背面を比べると、MP01は小さい円状の穴が多数配置された表面仕上げで滑り止め効果を出しています。MP02と比べるとイメージはだいぶ異なります。
ところで画面表示はどうなっているのでしょうか。電源が入らなかったため、カタログの写真で見てみます。ディスプレイサイズは2型、240×320ピクセルのモノクロで、シンプルな画面表示は好感が持てます。表面はゴリラガラス3でおおわれているので傷は付きにくそう。
プロセッサはSnapdragon 210を採用。ベースのOSはAndroidのようで、UI(ユーザーインタフェース)をシンプルにカスタマイズしています。Wi-Fiも搭載しているのでテザリングも使えます。製品は欧州、オーストラリア、日本対応のバージョン1がLTEバンド1、3、5(6、19)、7、9、20対応、米国向けのバージョン2がLTEバンド1、2、4、5、7、12、17となっています。欧州では2018年11月に329ユーロで販売予定。「禅」のイメージにもつながるミニマリスト向けのケータイ、日本でもぜひ発売してほしいものです。
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