2018年のモバイル業界を振り返る(10月編):スマホ時代に見直される「ケータイ」の役割:Mobile Monthly Top10
2018年の各月に読まれた記事トップ10を集計。10月は、NTTドコモの「カードケータイ KY-01L」を始めとするケータイ(フィーチャーフォン)に関する記事がよく読まれました。
2018年も残すところあとわずか。そこで、ITmedia Mobileの月間アクセスランキングを集計しつつ、1年を振り返ってみようと思います。
今回は10月のランキングを見てみましょう。
ITmedia Mobile Monthly Access Top10
2018年10月1日〜2018年10月31日
- スマホと真逆の進化 なぜ今“ケータイ”が必要とされているのか
- ドコモの「カードケータイ」は誰向け? 写真で速攻チェック
- 4Gケータイで“世界最薄・最軽量”「カードケータイ KY-01L」見参 11月下旬発売予定
- ソフトバンクがiPhone XRの価格を発表――なぜ、キャリア版がSIMフリーよりも高額なのか
- シャープが有機EL搭載スマホ「AQUOS zero」発表 2018年冬に投入
- 新「iPhone」3機種と「Xperia XZ3」「Galaxy Note9」のスペックを比較する
- iPhone XS/XS Max/XRは何が新しい? iPhone X/8/8 Plusと比較する
- 2号機だけど「ほぼゼロベースで開発」 カード型ケータイ「NichePhone-S 4G」の勝算
- 「Pixel 3」の“おサイフケータイ対応”とGoogle Payを取り巻く最新事情
- 飛び出すカメラを搭載、OPPOの“全画面”スマホ「Find X」が日本上陸 11万円強
10月になると、冬商戦や翌年の春商戦に向けた新機種・新サービスがちらほら発表され始める頃合い。例年だと新機種に関する記事がよく読まれます。
今年(2018年)はどうだったかというと、「iPhone XR」の発売が10月26日となったこともあり、去年(2017年)と同じく新機種に関する記事に加えてiPhoneの記事もよく読まれる結果となりました。
今年において特筆すべき点としては、ケータイ(フィーチャーフォン)に関する記事がトップ10中4つを占めたことです。特に、NTTドコモの京セラ製ケータイ「カードケータイ KY-01L」に関する記事は多く読まれました。
2018年冬商戦向けに出た新ケータイはKY-01Lの他に、ドコモのワンナンバーサービス専用の「ワンナンバーフォン ON01」(ZTE製)、au(KDDI・沖縄セルラー電話)の「INFOBAR xv」(京セラ製)があり、SIMロックフリー端末でもフューチャーモデルの「NichePhone-S 4G」があります。2019年春には、NTTドコモから「AQUOSケータイ SH-02L」も登場します。一定のニーズがあるからこそ、ケータイはまだまだ登場するのです。
いろいろな人から話を聞く限り、最近ケータイを求める人は「スマホが使い慣れない」というよりは「音声通話用の携帯電話は別途用意したい」「スマホやタブレットを見ながら通話したい」といった理由であることが多いです。後者なら「じゃあスマホにBluetoothヘッドセットでもいいのでは?」と思いがちなのですが、Bluetoothヘッドセットだと自動応答音声サービスのキー操作ができないという問題もあります。
あとはINFOBAR xvのコンセプトにもつながりますが、「デジタルデトックス」のためにケータイを求める人も少なからずいます。要するに、仕事の後(あるいは休日)にスマホやタブレットを持ち歩きたくないというのです。
単なる“ノスタルジー”ではない面で、ケータイを求める人もいる今日この頃。今後も継続した新機種投入を期待したいです。
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