iOS 12で進化した「ボイスメモ」の使い方 iPadやMacとの共有も簡単に:iPhone Tips
iPhoneやiPadはiOS 12にアップデートすることで、「ボイスメモ」アプリがさらに使いやすくなります。新しくなったボイスメモアプリでは、モダンなデザインが採用され、録音したデータの共有がさらに簡単になりました。
iPhoneやiPadはiOS 12にアップデートすることで、「ボイスメモ」アプリがさらに使いやすくなります。普段の生活でボイスレコーダーを使うシーンは、仕事での会議や取材などのシーンに限られるでしょう。しかし、そんな大事なときにこそボイスメモが役立ちます。
新しくなったボイスメモアプリでは、モダンなデザインが採用され、録音したデータの共有がさらに簡単になりました。トリミング、挿入、再録音などの編集ツールを使えば、録音を微調整することもできます。さらに、iCloudにも対応しました。iPadでもボイスメモが利用可能になり、縦表示と横表示の両方に対応しています。
今回は、iOS 12で進化したボイスメモの使い方や編集方法について紹介します。
ボイスメモの基本的な使い方
ボイスメモアプリは、iOS 12をインストール済みのiPhoneやiPadであればホーム画面にあります。ない場合は、App Storeからダウンロードして使いましょう。
iPhoneで録音するには、赤くて丸い「録音ボタン」をタップします。録音はiPhoneに内蔵されたマイクを使います。停止する際は「停止ボタン」をタップし、「再開ボタン」から録音を再開できます。録音が終わって「完了」をタップすれば、メモが自動的に保存されます。
iOS 12の改善点として、録音データのタイトルに、位置情報をベースにした場所が記録されるようになりました。会議や取材が行われた場所を把握しておけば録音データを見つけやすくなります。
ファイル名をタップすると、好きな名前に変更できます。 右上の「編集」をタップすると、一覧の中から不要な録音データを削除できます。
録音したデータを編集する
ボイスメモを録音したデータは、一部を録音し直したり、切り詰めたり、余分なところだけを削除したりできます。
ボイスメモの一部を再録音するには、編集したい録音データをタップします。青い丸印が3つ付いたアイコンをタップして、「録音を編集」をタップします。
波形を左右にスワイプし、録音し直したい部分が始まる位置に青い再生ラインを合わせます。「再録音」をタップして録音し直します。録音が終わったら、一時停止ボタンと「完了」をタップして保存します。
録音データの先頭または末尾を切り詰めるには、切り詰めたいデータを選択します。青い丸印が3つ付いたアイコンをタップし、「録音を編集」をタップします。iPadまたはMacでは、メモを選択してから「編集」をタップします。
ボイスメモの「トリミングボタン」をタップします。下の方にある録音グラフで、メモの両端に矢印の付いた黄色いハンドルが表示されます。
先頭から切り詰めるときは、左端にある黄色い矢印を、メモを始めたい位置までドラッグします。末尾から切り詰めるときは、右端にある黄色い矢印を、メモを終了したい位置までドラッグします。その後、「トリミング」→「保存」を選択。編集が終わったら「完了」をタップすればOKです。
ボイスメモのデータをiCloudで管理する
iOS 12では、同じApple IDでiCloudにサインインしていれば、どのデバイスからでも全てのメモを見られます。各端末の「iCloud」設定画面で「ボイスメモ」をオンにする必要があります。外出中にiPhoneやiPadで録音したデータを、そのままMacからも確認できます。
録音データを他の端末と共有する
録音データが一覧で表示される画面から、共有したい録音データをタップします。青い丸印が3つ付いたアイコンをタップして、「共有」をタップします。
AirDropを使って近くにいるiPhoneユーザーに送信したり、メールやメッセージで送信もできます。
ボイスメモを実際に使ってみて
ボイスメモアプリが標準搭載されていることは非常に便利ですが、ソニーやオリンパスが製造しているような専用機にはかないません。
筆者も実際に携帯電話に搭載されるボイスレコーダー機能を使ったことがありますが、遠くの音が録音されていないことがあり、不便に感じたこともありました。端末によってマイクの位置が異なるので、インタビュー時もわざわざ端末のマイク部分を相手に向けないといけません。マイクの指向性が広くて集音能力が高いのはボイスレコーダーです。
一方で、アプリを通じて簡単に録音したり、他の端末と簡単に録音データを共有したりできるのは、スマートフォンやタブレットの方が優れています。手持ちのスマートフォンやタブレットで簡単に録音して共有したい方はアプリを使い、しっかりと聞き漏らしのないように録音するには専用機を使うのがいいでしょう。
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