Android向け「LINE」がフィルタリングの対象に 4月2日から
2019年4月2日から、Android向け「LINE」アプリがフィルタリングサービスの対象になる。未成年のユーザーは、保護者の許可なしにLINEを利用できなくなる。青少年にとってモバイルコンテンツが安全かを審査するEMAが事業を終了したため。
2019年4月2日から、Android向け「LINE」アプリがフィルタリングサービスの対象になる。未成年のユーザーは、保護者の許可なしにLINEを利用できなくなる。
フィルタリングサービスが適用されているNTTドコモかKDDIのAndroid端末を利用している場合、引き続きLINEを利用するには、フィルタリングサービスの設定を「許可する」に変更する必要がある。なお、ソフトバンクのスマートフォンは、フィルタリングが適用されていても、利用制限は「許可する」に設定されているので、4月2日以降もそのままLINEを利用できる。
フィルタリングの設定を変更するには、各キャリアが採用しているフィルタリングサービスを利用する必要がある。ドコモは「あんしんフィルター for docomo」「spモードフィルタ」、KDDIは「あんしんフィルター for au」、ソフトバンクは「あんしんフィルター」を利用する。
今回の変更は、「EMA(一般社団法人モバイルコンテンツ審査・運用監視機構)」が事業を終了したことによるもの。EMAは、青少年の保護と健全な育成を目的とし、サイトやアプリ管理体制の審査や認定を行う第三者機関。EMAが認定したコンテンツはフィルタリングサービスの制限対象から除外されるが、EMAが事業を終了したことに伴い、今後はフィルタリング事業者の基準に従ってアプリの利用が制限される。
2019年5月8日からは「Ameba」「SNOW」「SCHOOL OF LOCK!」「ピクトリンク」「プリキャン」「WEAR」「755」と、ドコモが提供している「mydaiz」「dマーケット」「メディアプレイヤー」「スケジュール&メモ」「dTV」「dヒッツ」「dマガジン」「dミュージック」「DAZN for docomo」「dアニメストア」「iチャネル」「dゲーム」も、順次フィルタリングの対象になる。
なお、iOS向けアプリについては、Appleのレーティングに基づいてフィルタリングされているので、EMAの認定が終了したことの影響はない。ただしWebサイトのフィルタリングは、フィルタリング事業者が個別に対象に含められるので、今まで見られたサイトが今後、保護者の許可なしには閲覧できなくなる可能性がある。
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