Apple直販より安い docomo with入りする「iPhone 7」のメリットは?
NTTドコモが「iPhone 7」の32GBモデルをdocomo withのラインアップに加える。その特徴や魅力を、改めてまとめた。
既報の通り、NTTドコモは2月27日から「iPhone 7」の32GBモデルを「docomo with」のラインアップに追加する。ドコモオンラインショップでの一括販売価格は4万2768円(税込)と、現行の「iPhone 6s」の32GBモデルから据え置かれている。
2月20日現在、iPhone 7の32GBモデルのApple直販価格は5万4864円(税込)。今後価格改定がなければ、ドコモ経由で買った方が税込みで1万円以上安価となる。docomo withで月額料金も1500円(税別)引きとなるため、非常におトクだ。
この記事では、iPhone 7の特徴や魅力を改めてチェックしていく。
水ぬれやホコリも安心 IP67等級の防水・防塵性能
iPhone 7はiPhoneシリーズとして初めて防水・防塵(じん)を確保したモデル。
防水性能は、水深1mの常温の水道水(または真水)に30分沈めても機能に問題が出ない「IPX7等級(防浸)」を確保。うっかり水の中に落としてしまっても、すぐに取り出して水切りをすれば問題なく使える。雨でぬれた場合でも安心だ。
防塵性能は、直径75μmの粉じんが本体内部に粉じんが入り込まない「IP6X等級」を確保している。ほこりっぽい部屋で使っても、ボディー内にほこりが入り込んでしまう心配はない。
ただし、いずれの保護も本体単体で使った場合の話。充電する際は、Lightning端子に水滴やほこりがないことをしっかり確認するようにしよう。
「Suica」「iD」「QUICPay+」が使える Apple Payで非接触決済
日本向けのiPhone 7は、iPhoneシリーズとして初めて「FeliCa(フェリカ)」を搭載したモデルでもある。
iPhoneシリーズでは「iPhone 6」「iPhone 6 Plus」以降でNFCを使った非接触決済に対応していたが、日本国内ではFeliCaを使った非接触決済が主流であるため「宝の持ち腐れ」だった。それが日本向けのiPhone 7では、NFCに加えてFeliCaも搭載。日本国内でも非接触決済を利用できるようになった。
対応するサービスプラットフォームは「Suica(スイカ)」「iD(アイディー)」「QUICPay+(クイックペイプラス)」。Suicaはプリインストールされている「Wallet」アプリから新規作成できる他、カードタイプのSuica(※1)やAndroidスマートフォンやケータイの「モバイルSuica」(※2)から移行することもできる。
iDやQUICPay+は、クレジットカード、デビットカードやプリペイドカードをWalletアプリに登録することで利用できる。対応するカード会社はAppleの公式サイトから確認できる。
比較的手頃な価格で、Apple Payによる非接触決済デビューができることも、iPhone 7の魅力といえる。
※1 クレジットカード一体型など、移行できないカードもあるfontsize=-1◆※2 一度Apple Pay(iPhone・Apple Watch)に移行すると、Androidスマホやケータイには戻せなくなる(いったん退会して払い戻しを受ける必要がある)◆
光学式手ブレ補正に対応したアウトカメラ インカメラも画素向上
iPhone 7のアウトカメラは1200万画素と、画素数だけ見るとiPhone 6sとスペックは変わらないが、光学式手ブレ補正に対応し、レンズのF値が2.2から1.8になった。LEDライトもiPhone 6s比で約1.5倍の光量となった。
簡単にいうと写真のブレをより抑えられるようになり、暗い場所でも撮影しやすくなったということだ。
インカメラも、センサーを500万画素から700万画素に向上。画面をフラッシュライト代わりに使う「Retina Flash」も色味を改善し、よりキレイな自撮りが可能となった。
1.5GHz帯LTEに対応 プロセッサのパフォーマンスも向上
日本向けのiPhone 7では、iPhoneとしては初めて1.5GHz帯のLTE(Band 11とBand 21)に対応。ドコモではBand 21に対応しており、キャリアアグリゲーション(CA)を用いることで下り最大375Mbps(理論値)で通信できる。iPhone 6sでは下り最大262.5Mbps(同)に対応していることを考えると、理論値ベースの通信速度は約1.4倍高速化している。
iPhoneはプロセッサは「A10 Fusion」を搭載。iPhone 6s/6s Plusの「A9」と比べると、CPU部の性能は最大40%、GPU部の性能は最大50%改善している。それでいて、≪バッテリー持ちは最長2時間改善している(iPhone 6s比、Apple公称値)。
冒頭で触れた通り、docomo with入りしたiPhone 7は、iPhone 6sと価格設定は同一。同じ値段でより快適に使えるのは魅力的だ。
「Face ID」やデュアルカメラを使わない限り、iPhone 7は現在でも普段使いに必要十分な性能を備えている。税抜価格で4万円を切る上、月額料金も下げられるとなれば非常におトクといえる。
今後、MVNOを含む他キャリアの低価格端末はもちろん、ドコモのdocomo with対象のAndroidスマホとの競争も“激化”しそうだ。
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