“マイルドダンディー”向けスマホ「URBANO V04」の実力は? カメラや独自機能をチェック(1/2 ページ)
auの京セラ製スマートフォン「URBANO V04」が2月8日に発売された。京セラは「マイルドダンディーにおすすめしたい1台」であるとアピールしている。本機のデザイン、カメラ、ソフトウェアを中心にレビューする。
KDDIは、京セラ製のスマートフォン「URBANO(アルバーノ) V04」を2月8日に発売した。2016年に発売した「URBANO V03」からおよそ3年ぶりのモデルチェンジとなるスマートフォンだ。京セラは俳優の宇梶剛士さんを起用した新CMを放映し、「マイルドダンディーにおすすめしたい1台」であるとアピールしている。
マイルドダンディーについて京セラの関係者に取材したところ、メインのターゲット層は40〜60代ということで、スマートかつ自然体でライフスタイルにこだわる次の時代の新たな男性像を「マイルドダンディー」と呼んでいるという。
落ち着いた色合いは好印象だが、角の手触りが気になる
本体はスクエアな形状の金属ボディーに5.7型のフルHD+ディスプレイを搭載しており、URBANOシリーズで初めてディスプレイ面に物理キーがない。その代わり画面サイズが大きくなり、地図やブラウザなどが見やすくなった。
カラーはノーブルグリーン、ボルドー、プラチナシルバーという落ち着いた3色を採用している。ノーブルグリーンは深みのある森の色に近い。側面と背面側は、粒子を吹き付けたような仕上げとなっている。サラッとした金属板を持っているような感覚で、秋冬などの寒い時期はひんやりとする。その代わりに指紋は目立ちにくい。
背面にはURBANOシリーズ初搭載となる指紋センサーや、カメラ、フォトライト、おサイフケータイロゴが1カ所にまとまっており、全体的なデザインは従来機種よりもスッキリしている。
スクエアな形をしているので、本体の角が手のひらに当たってしまう。側面は丸いので好印象だが、角の触り心地については、もう少し丸みを帯びた形状にしてほしいところだ。下側面にはUSB Type-C端子やスピーカーなどが、上側面には3.5mmイヤフォンジャックがある。
カメラの画質はもう一歩
背面には有効約1600万画素のシングルレンズカメラを搭載。複数の写真を同時に撮影、合成することで、背景をぼかした写真を記録できる。インカメラは有効約800万画素だ。背景をぼかした写真はインカメラでは撮影できない。
何枚か撮影してみたが、人物も花もうまく背景がボケなかった。通常の撮影モードの方が程よく被写体にフォーカスでき、背景がボケている。
参考までに上とは異なる作例を用意した。
京セラによると、背景をキレイにぼかす被写体までの最適な距離は、人物では1.5m以内、人物以外では70cm以内だという。つまり最適な距離に被写体を配置しないとうまくボケないということだ。しかし、この条件下で撮影しても筆者の環境ではうまく撮れなかった。
背景ボケの他に、ダイレクトSNSというモードもあり、撮影した写真や動画をまとめてSNSに共有できる。この機能もインカメラでは使えない。
FMラジオとradiko.jpを素早く切り替え可能
ワンセグやフルセグチューナーは搭載していないが、FMラジオチューナーを内蔵している。radiko.jpアプリがプリインストールされており、アプリ内でインターネットラジオからFMラジオの放送に切り替える形で聴ける。
radiko.jp聴取にはイヤフォンを挿す必要はないが、FMラジオの聴取にはイヤフォンがアンテナの代わりとなるので必要となる。
ワンセグやフルセグを搭載した携帯電話を巡っては、NHK受信料の支払い義務が生じるという最高裁での判決が話題となったが、災害時やモバイル通信が途絶えたときでも活用できるため、ワンセグやラジオは災害大国の日本では重要な機能といえる。
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