通信大手6サービス利用者の乗り換え意向は平均18.8% 乗り換え先トップは楽天モバイル――MMD研究所が調査
MMD研究所が「2019年通信乗り換えに関する調査」の結果を発表した。3キャリアとサブブランド、楽天モバイルの通信大手6サービス利用者の乗り換え意向は平均で18.8%。乗り換え先トップは「楽天モバイル」で、理由は「ポイントがつきやすそうだから」が最も多くなった。
MMD研究所は4月24日に、3キャリアとサブブランド(※)、楽天モバイルといった通信大手6サービス利用者を対象とした「2019年通信乗り換えに関する調査」の結果を発表した。調査は4月2日〜4月7日にかけて行い、2100人から有効回答を得た。
※ ソフトバンクとウィルコム沖縄(ソフトバンク子会社)の「Y!mobile」ブランドと、UQコミュニケーションズとUQモバイル沖縄(共にKDDIグループ)の「UQ mobile」
この調査に先立ち、調査対象の6サービスを利用している20〜69歳のスマートフォンユーザー男女2万1683人に対し、現在契約している通信会社からの乗り換えを検討したことがあるかを聞く予備調査を行った。「検討している」と回答したのはNTTドコモユーザー(6369人)が14.4%、auユーザー(5861人)が15.5%、ソフトバンクユーザー(3830人)が23.3%、Y!mobileユーザー(1624人)が20.4%、楽天モバイルユーザー(2850人)が13.6%、UQ mobileユーザー(1149人)が25.6%となり、6サービスの乗り換え意向の平均は18.8%となる。
さらに予備調査で「検討している」と回答した人3727人を対象に、乗り換えを検討している時期を聞いた。「3カ月以内」「半年以内」「1年以内」を合わせると、平均55.3%が1年以内で乗り換えを検討している。
その上で「2年以内を目途に他社への乗り換えを検討している」と答えた2100人を対象に本調査を実施。現在利用している通信会社の契約年数を聞いたところ「3年以上」と回答したのはNTTドコモユーザー(500人)が73.2%、auユーザー(500人)が70.0%、ソフトバンクユーザー(500人)が64.6%となり、3キャリアの平均は69.3%。Y!mobileユーザー(200人)は14.0%、楽天モバイルユーザー(200人)は14.5%、UQ mobileユーザー(200人)は3.0%で、平均は10.5%となった。
さらに、最も検討している乗り換え先のサービス会社を聞いた。NTTドコモユーザーの24.8%、auユーザーの20.0%、Y!mobileユーザーの33.5%が「楽天モバイル」、ソフトバンクユーザーの32.2%、UQ mobileユーザーの37.5%が「Y!mobile」、楽天モバイルユーザーの27.5%が「UQ mobile」と答えた。
検討している乗り換え先のサービス会社を選んだ理由を3つまで聞いたところ、トップの楽天モバイルでは「ポイントがつきやすそうだから」が42.2%、Y!mobileは「他のサービスより安いと思ったから」が38.6%、UQmobileは「他のサービスより安いと思ったから」が36.8%となった。
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