検索
ニュース

ソフトバンクもY!mobileも“十分安い”――ソフトバンク宮内社長が語る他社対抗策(2/3 ページ)

ソフトバンクが、株式上場後初となる通期決算を発表。好調な決算を支える移動通信サービス事業では、競争環境が厳しくなることが予想される。今後、どのように競合他社と戦っていくのだろうか。

Share
Tweet
LINE
Hatena

ソフトバンクもY!mobileも“十分安い”

 先述の通り、競合他社は料金面での競争を激化させつつある。しかし、宮内謙社長は自社の料金プランに自信を持っているようだ。

 まずソフトバンクブランドの主戦場である「大容量プラン」では、ウルトラギガモンスター+が他社よりも安価で容量も多く、特定の動画・SNSサービスの通信料がかからないことをアピール。割り引き条件面から「直接比較はできない」ものの、「十分戦っていける」ことを強調した。

大容量プラン比較
各キャリアがアピールしている大容量プランの料金を比較。宮内社長の言うように直接比較はできないが「家族4人以上」「固定ブロードバンドとセットで使う」という条件を踏まえると、ソフトバンクのウルトラギガモンスター+の安さが際立つ
1GB単価
上のスライドと同じ条件で1GB当たりの料金を出した図。最安値のウルトラギガモンスター+は「(特定サイトの)動画(やSNS)をガンガン見る人はもっと(単価が)安くなる」ことも魅力

 一方、Y!mobileブランドの主戦場である「小・中容量プラン」では、同ブランドの「スマホプランM」「スマホプランL」と、同セグメントを狙った競合の「段階制プラン」を比較。両プランともに「(分離プランを導入していない現時点でも)価格競争力は十分にある」とした。

小・中容量プラン比較
Y!mobileブランドのスマホプランM/Lと、他社の段階制データプランを比較。各容量ステージにおいてY!mobileブランドが価格優位性を持っていることをアピール

 ただ、ソフトバンクはブランドは2つに分かれていることがメリットでもありデメリットでもある。そこで、ケータイからの乗り換え限定ではあるものの、ソフトバンクブランドでも低容量の「スマホデビュープラン」を用意。「大容量はソフトバンク」「ライトユースはY!mobileまたはLINEモバイル」という基本軸は維持しながらも、「ミニモンスター」に次ぐ小容量の選択肢を拡充した。

 今後、auの動向によっては「料金の微調整は必要」だが、さまざまなユーザーのニーズに合う料金プランを提供する方針だという。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る