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“動画撮りっぱなし問題”の解決に シャープが「AQUOS R3」で目指すもの(2/3 ページ)

シャープが夏商戦向けに投入する新型スマートフォン「AQUOS R3」は、カメラ、ディスプレイ、基本性能を強化したフラグシップモデル。5月8日に開催した発表会でその狙いが語られた。3年連続、国内のAndroidスマートフォン出荷台数1位を目指す。

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省エネ性能や滑らかさが増した「Pro IGZO」

 もう1つがディスプレイの進化だ。AQUOS R2の約6.0型/1440×3040ピクセルから、AQUOS R3は約6.2型/1440×3120ピクセルと、縦方向の解像度が上がった。それでいて、74(幅)×156(高さ)というサイズは全く変わっておらず、画面占有率が増した。表面は3Dガラスとなり、画面端の段差をなくして持ちやすさに配慮した。

AQUOS R3
AQUOS Rシリーズでは最大、最高解像度となるディスプレイ
AQUOS R3
狭額縁デザインや指にフィットする側面にエッジは継承しつつ、前面にも3Dガラスを採用した
AQUOS R3
前面を3Dガラスにすることで、画面と側面の段差をなくすことに成功した

 第5世代のIGZOである「Pro IGZO」を採用したことは、より大きなトピックだ。TFT(トランジスタ)が小さくなったことで光の透過率が18%向上し、AQUOS R2との比較で画面の明るさが2倍になるという。つまり、同じ明るさならAQUOS R3の方が消費電力が少なく、AQUOS R2との比較で省エネ性能が10%向上するという。輝度が上がったことに、独自の画像処理を加えることで、直射日光下でも画面が見やすくなった。

AQUOS R3
第5世代のIGZOとなる「Pro IGZO」を採用した
AQUOS R3
AQUOS R2よりも2倍明るくなった

 また電子の移動速度が増したことで、滑らかな操作も可能になる。AQUOS R2では、ディスプレイの駆動がAQUOS Rの120Hz(1秒間に120回の更新)から100Hz(1秒間に100回の更新)に落ちたが、これは1440×3040ピクセルの解像度で120Hz駆動にすると、コマ落ちすることがあったため。しかし、より高性能なPro IGZOでは、1440×3120ピクセルの解像度でも120Hz駆動でコマ落ちしないことが確認できたため、120Hzとした。

AQUOS R3
QHD+の高解像度でも120Hz駆動を実現させた

 さらに、表示できる色数は、通常のスマートフォンの64倍となる10億色まで拡張した。「人肌のような微妙な色の変化をグラデーションで描くときに、恐ろしく滑らかな階調表現になる」と小林氏は胸を張る。シャープは「True HDR」と称し、小林氏はHDRコンテンツも忠実に再現できることを強調した。

AQUOS R3
10億色の表示が可能になる「True HDR」ディスプレイに

 本体前面にはステレオスピーカーを搭載し、ドルビーの映像技術「Dolby Vision」と音響技術「Dolby Atmos」にも対応する。シャープはPro IGZOと合わせて、「ワンランク上の映像表現ができる」とアピールする。

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