位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」は何が新しいのか?(2/2 ページ)
スマートフォン向け位置情報ゲーム「ドラゴンクエストウォーク」が2019年内に配信される。現実世界がドラクエのフィールドとなり、現在地付近から目的地を決めながら冒険を進めていく。実在する「ランドマーク」も登場し、ご当地クエストも用意される。
「ランドマーク」と呼ばれる、日本各地の有名なスポットがゲーム内に登場するのも特徴だ。例えば「東京タワー」「名古屋城」「銀閣寺」などがそれで、これらランドマーク限定のクエストも登場する予定。ランドマーク限定クエストをクリアしないと入手できないアイテムがある……といった仕掛けがあれば、観光客誘致にも貢献できそうだ。
もう1つの特徴が「自宅」システムだ。地図上の好きな場所を自宅に設定でき、家具を使って模様替えしたり、他のプレーヤーの自宅を訪れたりできる。従来のドラクエ同様、家の中には何らかのアイテムが落ちていることもある。詳細は不明だが、この自宅で、(在宅中に他のプレーヤーが自宅を訪れた場合など)他のプレーヤーと何らかの形でコミュニケーションを取る手段があるのかもしれない。
帰宅すると当日の歩数やフィールドスポットなどに応じた「おでかけボーナス」が付与され、このボーナスに応じて家のランクが上がるという。これは毎日ゲームを続けるモチベーションの向上につながりそうだ。
マスコットキャラクターとして、コンパスを持った(?)スライムの「スラミチ」が登場。ゲームのナビゲーターとして活躍する。
6月11日から「β版体験会」を実施
ドラゴンクエストウォークの配信は「2019年内」だが、6月11日からiOSとAndroidユーザー、それぞれ1万人(計2万人)を対象とした「β版体験会」を実施する。「自分たちで見られる範囲でテストしたい」(柴氏)との理由から、β版は茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県の関東圏でのみ実施する。参加できるのは18歳以上のユーザーに限られる。なお、β版体験会のプレイデータは正式サービスには引き継げない。詳細は公式サイトの応募ページを参照。
β版は関東圏のみだが、堀井氏と柴氏は、日本全国、特に地方でもしっかり楽しめることをアピールする。「離島でも遊べるし、何か仕掛けてあるかもしれない。あまり都会が有利というゲームではなくなるのでは」と柴氏。例えば「ポケモンGO」は、地方ではポケストップが少ないことからアイテムが入手しにくい、ユーザーが少ないことから(レベル3以上の)レイドバトルで勝利しにくいといった問題があるが、ドラゴンクエストウォークは、都市部でも地方でも同じように楽しめるようだ。
「やっと発表できてうれしい。早く遊んでもらって感想を聞きたい。散歩することが楽しくなるし、やめどきが分からなくなる」と堀井氏は語る。ドラゴンクエストウォークをいち早く楽しみたいという関東圏のユーザーは、β版体験会に申し込んでみるといいだろう。
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