「SORACOM Air for セルラー」が100万契約を突破 提供開始から3年半で
ソラコムは、6月19日にIoTプラットフォーム「SORACOM」のデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」のIoT契約回線数が100万回線を突破したと発表。世界中で利用できる6種類の通信と13のサービスを提供し、1万5000を超えるユーザーに利用されている。
ソラコムは、6月19日にIoTプラットフォーム「SORACOM」のデータ通信サービス「SORACOM Air for セルラー」についてIoT契約回線数の100万回線突破と利用事例を発表した。
ソラコムはIoTに特化したMVNO として2015年9月に通信事業を開始し、世界中で利用できる6種類の通信と13のサービスを提供中。現在は1万5000を超えるユーザーに利用されている。上場企業や大企業からの契約も増えており、上場企業は契約回線数のうち約7割を占めている。
上場企業を業種別に分けると、情報・通信業で IoT テクノロジーを利用した新規ビジネス・サービスの外販が多く、電気機器や機械などの製造業でもコネクテッドカー、スマート・コンストラクション、工場の可視化などに利用されている。2017年10月に機器に組み込めるチップ型SIM(eSIM)に対応してからは、契約回線数の約半数がチップ型となった。
SORACOMのグローバル対応SIM(plan01s)は1枚のSIMで世界130以上の国・地域で利用可能でき、データによるとすでに122の国と地域で利用実績がある。利用データ量は日本に次いで米国、欧州での利用が多く、米国ではスタートアップを中心にコンシューマー製品に組み込む事例も増加している。
7月2日開催の年次カンファレンス「SORACOM Discovery2019」ではこうした事例やプロダクト紹介の他、製品展示「IoT Touch & Try」、パートナー企業によるソリューション展示などを行う。
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