難しいことはAIがやってくれる 「AQUOS R3」のカメラはスマホまかせで快適:荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(1/3 ページ)
シャープの「AQUOS R3」は、イメージセンサーを2000万画素から今のスマホ用標準画素数ともいえる約1220万画素に落としてきた。暗所に強くなった上に、デュアルピクセルセンサーでAFがより高速になった。AIも特徴で、「人間が楽をして、ただ撮っていれば、後はAIがやってくれる」的な感じがいい。
シャープの「AQUOS R3」が搭載するデュアルカメラは他社とはひと味違う「超広角カメラは動画用、メインカメラは静止画用」の分担式。前年の「AQUOS R2」から受け継いだ構成なのだけど、これがなかなかユニークに進化していて面白いのである。
一番大きな進化は、イメージセンサーを2000万画素から今のスマホ用標準画素数ともいえる約1220万画素に落としてきたこと。暗所に強くなった上に、デュアルピクセルセンサーでAFがより高速になった。
もう1つはAI関係。シャープといえばAIで、カメラでもAIが大活躍している。「人間が楽をして、ただ撮っていれば、後はAIがやってくれる」的な感じがいい。カメラ機能はシンプルで撮るだけなんだけど、実はその後でAIがいい感じにしてくれるっていうわけだ。
写真撮影時にAIはどんな仕事をするのか
AQUOS R3のカメラはR2と同じく2つ。上が動画専用の超広角、下が標準カメラ。
標準カメラ(メインカメラ)は約1220万画素でレンズはF1.7。AQUOS R2よりちょっと明るくなった。焦点距離は35mm判換算で約26mm。もちろん光学式手ブレ補正付き。まあ広角寄りのスマホカメラのスタンダードだ。
まずは静止画から。カメラを起動したら最初にセッティングをチェック。インテリジェントフレーミングやオートHDRはオンに、ガイド線も入れておくといい。
そしてまずはいつものガスタンクから。ちょっと天気が悪くてもやっとしちゃったけど、そこは梅雨時ということで勘弁を。カメラ機能は「AI AUTO」にさえしておけば、めちゃシンプルなんだなぁというのを分かってもらえればいい。
やはり青空ものが欲しいよねってことで、青空+花。花の名前は聞かないでください。苦手なのです。取りあえず青空も緑もほどよく鮮やかで、しかも鮮やかさがウソくさくないのがポイントかな。
もう1つ、古くて昭和な雰囲気を醸し出している団地を。青空との対比がよかったので。でも傾いてしまった。
まあこれはわざとなんだけど、あるよね、そういうこと。そんなときはフォトアプリを開くべし。サムネイルにアイコンが付いているはず。
これが「インテリジェントフレーミング」機能。撮影したとき、AQUOS R3内のAIとやらが「もっといいフレーミングがあるよ」って補正してくれるのだ。例えば傾いていたら直してくれる。
2つセットになっていて「おすすめ画像」ってのが自動的に修正されたもの。確かに真っすぐになっている。これを使えばいいのだ。
AQUOS R3の特徴は、こういう「AIがそっと直してくれるので、そっちの方がよければ使ってね」という親切設計なのだ。
「どんな構図でどうとるかはオレが決める。AIにとやかくいわれる筋合いはねぇ」って人は他の端末が向いているけど、たいていの人はそうじゃないし。まあ、以前からある機能なんだけど、特徴的なので取り上げてみた。
AIシリーズ、次は「料理」。言うまでもなく料理認識機能が付いているのだけど、それがかなり優秀なのだ。白い皿に白いかき氷って普通はもうちょっと暗く写ってかき氷らしさが失われがちなのだけど、しっかり白くキレイに撮れている。
ちなみにこれ、ハニーナッツ。冷たくてふわっとして細かくて甘い氷と、常温でちょっと塩気のあるナッツの組み合わせが絶妙すぎて幸せでした。
例えばこれも、全体に色が淡くてお皿に光が反射しているので、オートできれいに撮るのは難しいのだけど、AQUOS R3の料理認識機能は優秀だ。
関連記事
- AQUOS R3の「動画」と「ディスプレイ」は何が変わったのか? シャープ開発陣にじっくりと聞く
シャープの新スマホ「AQUOS R3」は、前モデル「AQUOS R2」に続いて動画専用カメラを搭載。撮った動画をリアルタイムで約15秒のダイジェスト動画にする「AIライブストーリー」を提案してきた。ディスプレイは第5世代のIGZOに進化。そんなR3で改善したポイントを開発陣に聞いた。 - “動画撮りっぱなし問題”の解決に シャープが「AQUOS R3」で目指すもの
シャープが夏商戦向けに投入する新型スマートフォン「AQUOS R3」は、カメラ、ディスプレイ、基本性能を強化したフラグシップモデル。5月8日に開催した発表会でその狙いが語られた。3年連続、国内のAndroidスマートフォン出荷台数1位を目指す。 - シャープが新フラグシップ「AQUOS R3」発表 ディスプレイが「Pro IGZO」に進化
シャープが「AQUOS R3」を発表。2019年初夏以降に発売する。ディスプレイには、画質と性能を向上させた「Pro IGZO」を採用。静止画用と動画用の2カメラを搭載しており、約15秒のダイジェストムービーを自動で作成する機能も用意した。 - 「AQUOS R3」がドコモからも登場 下り最大1576Mbpsに 価格は8万円台後半
ドコモがシャープの「AQUOS R3」を6月1日に発売する。ドコモオリジナルの「ラグジュアリーレッド」を用意。新開発の「Pro IGZO」ディスプレイや15秒のダイジェスト動画を作成するカメラが特徴。 - 今までとは一味違う! 「AQUOS R2」デュアルカメラで撮りつくす
シャープの「AQUOS R2」は、同社としてはかなり久しぶりのデュアルカメラスマホ。ただ、最近はやりのデュアルカメラとは一線を画している。面白いので撮り試してみるのである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.