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難しいことはAIがやってくれる 「AQUOS R3」のカメラはスマホまかせで快適荻窪圭の携帯カメラでこう遊べ(2/3 ページ)

シャープの「AQUOS R3」は、イメージセンサーを2000万画素から今のスマホ用標準画素数ともいえる約1220万画素に落としてきた。暗所に強くなった上に、デュアルピクセルセンサーでAFがより高速になった。AIも特徴で、「人間が楽をして、ただ撮っていれば、後はAIがやってくれる」的な感じがいい。

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 お次のAIシリーズは猫。以前からある犬と猫の検出。今回はAIが被写体の動きを見てシャッタースピードをコントロールするようになったそうで、人・犬・猫・電車に関しては早く動いていたらシャッタースピードを上げて対処するという機能が付いた。

 手ブレのみならず被写体もブレないのがウリだ。

AQUOS R3
猫検出。けっこういろんな角度で猫と認識してくれる

 で、何パターンか実際に動いているかどうかでシャッタースピードに差が出るのか試してみたら、確かに、完璧とはいえないものの違いは出た。

 これは膝に乗っているうちの猫を自撮りで(アウトカメラで)撮ったもの。膝の上でじっとしているときは1/30秒。ちょっと動いちゃったときは1/120秒と差が出た。

AQUOS R3
膝猫。ぴたっと止まった瞬間は1/30秒で
AQUOS R3
もも(というか腹)の上でもぞもぞしているときは1/120秒で。ISO2000まで感度は上がったけど、ノイズは少ないし髭もちゃんと出ていてよい

 ただ、もっと高速シャッターになってくれと思うこともあり、完璧ではない。それでもすばらしい機能だ。

 AIシリーズ、続いては夕焼け。大して焼けてはいない空だったけど、うまいこと夕焼けっぽくしてくれた。

AQUOS R3
あまり赤くなっていなかったのだけど、そこはいい感じに盛ってくれた

 最後は高感度時のチェックだ。ISO2292まで上がった。もちろん画質は劣化するけど、夜空はちゃんとぎゅっと締まっているし、明かりもいい感じに写っている。これは悪くない。

AQUOS R3
夜の団地。ノイズも目立たないしディテールもあまりつぶれていなくてよい

 つまるところ、画質はけっこういい。色もいいし階調もけっこう滑らかだし、安定感がある。あれこれ使っていて、露出補正(明るさ補正)したいとか、色を直したいとか思うことまずなかったもの。

人を撮るのも得意

 では人物撮影だ。当然顔検出機能はあるわけだが、シャープらしいのは「顔」というより「人体検出」をしてくれること。

 体全体に青い枠が付いているのが分かる。顔が見えてなくても人体と判断すると、ちゃんとそう認識してくれるのだ。

AQUOS R3
人物認識。顔がしっかり見えてなくても認識してくれるのは超実用的

 そして人を撮るときは、「インテリジェントフレーミング」が傾きのみならず構図までいじってくれる。

 まずは元の写真。

AQUOS R3
河原で何げなく撮ったカット。雨が降りそうな天気だったけど、色も顔の明るさもしっかり出ている

 続いて、AIが判断して修正した「おすすめ」の写真。

AQUOS R3
AIが補正した写真。この構図の方がいいよといわれた

 頭の上に無駄な空間ができていますよ、もうちょっと寄りましょうね、この体の向きならもうちょっと端に寄せましょうね、という構図になっているわけだ。

 続いて、自撮り。インカメラは丸い切り欠きになっているのが面白い。

AQUOS R3
丸くくりぬかれた感じのインカメラがちょっとかわいい

 インカメラは約1630万画素、35mm判換算で25mm相当、F2.0。標準カメラより画素数が多くてちょっと広角。

 自撮り時は背景ぼかしとか美肌とか目の大きさとか、いろいろと設定できる。彼女に好みの設定を作って撮ってもらった。

AQUOS R3
自撮りしているの図。画面をよく見ると、いろんなパラメーターが用意されてるのが分かる
AQUOS R3
背景ぼかし+5つのビューティー系パラメーターがある

 それで撮ったのがこちら。けっこうナチュラルに盛ってくれていていい感じだ。

AQUOS R3
肌つやつや。極端すぎないいい感じの美肌効果がかかっている。広角なので腕をあまり伸ばさなくてもいいのも便利

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